今日は、男女の色模様を詠ったcontextとして、読みます。その次が、男色の詩、その次が、詩人が詩作を
する詩、この詩作のcontextで2つの訳ができます。ですから、この最後の連で5つの訳ができるのです。5つのcontexts!
さて、迂回路を通りて、いよいよ第5連の最終訳に至る。
まづ、オフィスでの仕事の情景の歌として読みます。次に、男女の色模様を詠ったcontextとして、その次が、男色の詩、その次が、詩人が詩作をする詩として。
Then, drop by caustic drop, a perfect cry
Shall string some constant harmony, ―
Relentless caper for all those who step
The legend of their youth into the noon.
【表の訳】:オフィスの情景
そうして、上役に言われた通りにやってみると、なんとできるではないか
腐食性のインクの一滴一滴毎に、いやあこれは旨く行ったと誉められ、または
見習いの若者が自ら完璧だと声を上げると、その堕ちてゆく一滴毎に
定数を使っての会計原理に基づいた、法令と数学との調和が実現して、
企業の存続に一本の糸が通ることになり、
若者達の若さの伝説、あの人この人も若い頃にした艱難辛苦が後に長じて必ずや実り
偉くなったのだという伝説の階段を登り、その頂点を極めることになる
こういった若者達のための、いわば税金の控除もないような、情け容赦無く鍛えられる
若い芽に、一本の芯が通るのだ。
【表裏の訳】:男女の色模様
そうして、男女の交わりの、最高、完璧だという叫び声や啜り声が、
腐食性の一滴一滴毎に、即ち、そうやって射精した一滴毎に精を使い果たし朽ちて行き、死へと向かい、いつも変わらぬある調和、いつも安心して同じ快楽に至り、同じ快楽に耽ることのできる調和を、そして、その貫き貫く動作をもたらし、
若いということは素晴らしい、若いときにこの快楽を味わっておくのだ、歳をとってからでは遅いからという若さを讃えた伝説を、その行為のままに、一歩一歩快楽の階段を
上り詰め、ついにはその絶頂の頂点に至る、これらすべての人間達のための
控えることを知らぬ、眼一杯、精一杯に味わい尽くしたい、飽くことなき体力をもった
若い芽たちに、男女の交わりの、最高、完璧だという叫び声や啜り声が、その韻動とリズムを、更にまた、起こし、尽きることがないのだ。
【裏表の訳】:男色の詩1
さて、こうして、射精の一滴一滴毎に、その液体の腐食性から堕ちてゆき、人間として墜ちて行き、ああ最高だという叫び声を上げれば、それは、相手をもっと刺激して
絶えることなき、いつもリズムも一定の、一体と化するある調和を
ペニスで貫き通すことで、実現するのだが、
若い見習いの男の子達の伝説、あいつの尻は旨かった、こいつの尻もよかったぜというような、いわば若さの伝説というものを、実際に順序を追ってものにして、男色行為に及ぶと、それは、実際その通りで、一体と化して、快楽の階段を登り詰め、その頂点に至る
こういった人間達のための、すなわち男色者たちのための、貪り喰らいつき、余すところなく味わう若芽、入れると少しチクチクしていい感じの若者たちの、完璧の啜り泣きなのさ
【裏裏の訳】:男色の詩2
さて、僕は、こういうわけで、このような生活を日中はしているのだが、このように詩を書いていて、紙にインクの一滴一滴をたらし、我が身を腐食性の死と引き換えにしているのだが、つまりは、詩とはそのような生命と精力を蕩尽することであるのだが、この行為は、僕の男色の行為と裏表で、とても分かち難く、ああいい詩ができたという叫び声と喜びの声は、どうしてもいつも変わらぬ、自然との調和、すなわちあの男色者たちとのある調和を、韻律あるモーションと詩を、それぞれペニスと言葉による一本の糸として貫き、生と詩の織物を織る運命となるのだが、
僕は、詩人として、オフィスで見る若者達の若さが実際神と交わした契約を、成長して行き、ついには実現し、その頂点を極めるに至るこれら前途有為の若者達のために、
情け容赦無い、自らを決して容赦することなき詩人として、君達のための、真の教養ある、男色者として耕された、そうして棘ある人間として、このように、一滴一滴命を絞り、命を削って、この詩を書いているのだ。
さて、次回は、Black Tambourineに取り掛かりましょう。
明日のためのスケッチをしましょう。第1連のみを以下に引用します。既にもう不定冠詞を見ることができます。
BLACK TAMBOURINE
The interests of a black man in a cellar
Mark tardy judgement on the world's closed door.
Gnats toss in the shadow of a bottle,
And a roach spans a crevice in the floor.
それでは、また明日。
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