2014年12月8日月曜日

Tony Harrison(トニー・ハリソン)

Tony Harrisonトニー・ハリソン)

詩人南川優子さんの開催した英詩の読書会で、素晴らしい英語圏の詩人を知りましたのでご紹介したいと思います。
Tony Harrisonという詩人です。略歴をお伝えし、以下に詩をご覧いただきたいと思います。和訳は、南川さんの訳です。

1937年ウェストヨークシャーのリーズに生まれ、リーズ大学で古典文学を勉強する。1960年からナイジェリアに4年、プラハに1年在住後、イギリスに帰国後はイングランドの北部を中心に住む。労働者階級や混乱地帯を題材にした詩を書き、映像化された長編詩vは、1987年にテレビで放映され、論議を巻き起こす。古典文学を基にした戯曲の執筆も旺盛にこなす。


【原文】
Them & [uz]
for Professors Richard Hoggart & Leon Cortez

αα, ay, ay! ... stutterer Demosthenes
gob full of pebbles outshouting seas –

4 words only of mi ‘art aches and ... Mines broken,
you barbarian, T.W.! He was nicely spoken.
Cant have our glorious heritage done to death!

I played the Drunken Porter in Macbeth.

Poetrys the speech of kings. Youre one of those
Shakespeare gives the comic bits to: prose!
All poetry (even Cockney Keats?) you see
s been dubbed by [ʌs] into RP,
Received Pronunciation, please believe [ʌs]
your speech is in the hands of the Receivers.

We say [ʌs] not [uz], T.W.! That shut my trap.
I doffed my flat as (as in flat cap)
my mouth all stuffed with glottals, great
lumps to hawk up and spit out ... E-nun-ci-ate

II 

So right, yer buggers, then! Well occupy
your lousy leasehold Poetry.

I chewed up Littererchewer and spat the bones
into the lap of dozing Daniel Jones,
dropped the initials Id been harried as
and used my name and own voice: [uz] [uz] [uz],
ended sentences with by, with, from,
and spoke the language that I spoke at home.
RIP RP, RIP T.W.
Im Tony Harrison no longer you!

You can tell the Receivers where to go
(and not aspirate it) once you know
Wordsworths matter/water are full rhymes,
[uz] can be loving as well as funny.

My first mention in the Times
automatically made Tony Anthony!


【和訳】
ゼム&[ウズ]
リチャード・ホガート教授とリオン・コーテズ教授へ

I

アイアイ アイ アイ!…どもりのデモステネス
小石で口をいっぱいにして 海に向かって怒鳴る

「ミー・アート・エイクス・アンド…(私の心は痛み)」と たった四語読んだところで 
「私の心は壊されたぞ、T.W.!、野蛮人め!」 彼は上品な話しぶり
「我々の輝かしい遺産を殺すわけにはいかん!」

僕は「マクベス」で 酔っ払った門番の役を演じた

「詩というのは国王の話す言葉だ おまえはシェイクスピアが
喜劇的要素を与える人間のひとり 散文!
あらゆる詩は(コックニーのキーツでさえ?)
[ʌs](我々)によってRP つまり容認発音の
称号を与えられる [ʌs]我々を信じよ
おまえの話し言葉は 受取人の手中にある」

「我々は[uz]ではなく[ʌs]と言うんだ、T.W.!」 それで僕は 何も言えなくなった
僕は自分の平たい(flat cap(縁なし帽)のような)aの発音を捨て
僕の口はすべて 声門で詰め込まれた すばらしいこぶ 
咳払いをし 吐き捨てるためのはっきり 発 音 す る!

II
そうかいくそったれ じゃあ僕らがあんたの
ろくでもない賃借の詩を占領してやろう

    ぶんがく
僕はリタラチュアを噛んで その骨を
うたた寝するダニエル・ジョーンズのひざに吐きかけて
僕をしつこく悩ませ続けた イニシャルを使うのをやめ
自分自身の名前と 自分自身の声[uz] [uz] [uz]を使い
bywithfromで文を終わらせ
家で話す言葉を話した
RIP RP安らかに眠れ 容認発音 RIP T.W. 安らかに眠れ T.W.
僕は「トニー」ハリソン もはやあんたじゃない!

ワーズワースのmatterwaterが 完全韻であることを
[uz]がこっけいなだけじゃなく 愛情あふれるものでありうると
あなたが知ったら 受取人がどこに行くか(そしてhを発音せずに)
あんたにはわかる
 
僕のことがタイムズで初めて とりあげられたとき

トニーが自ずと アンソニーとなった!

0 件のコメント: