2013年3月30日土曜日

Ein Paar muessige Zeilen(一組の怠惰な列):第15週 by Hans Magnus Enzensberger(1929 - )



Ein Paar muessige Zeilen(一組の怠惰な列):第15週 by Hans Magnus Enzensberger(1929 -  )


【原文】


Ein Paar muessige Zeilen

Nie haben wir weniger Schaden angerichtet als damals,
da wir uns an langen Nachmittagen langsam betranken,
und waren nie harmloser, es sei denn im Schlaf,
als an den Tagen, die wir mit wirren Palavern hinbrachten;
schon am Abend vergassen wir alles, was wir gesagt hatten.
Ja, das war sagenhaft, wie wir tagelang dasassen,
üppig und vor lauter Selbstlosigkeit faul, und sahen zu,
wie das, was uns gegeben war, verschwenderisch sanft verschwand.


【散文訳】


一組の怠惰な列

当時ほど、わたしたちは、害をなしたことはなかった
長い午後に、ゆっくりと、へべれけになり
そして、眠るとき以外には、無害でいることがなく
ましてや、狂ったお喋りで時間を潰した昼間においておや
既に夕方になると、話したことをすっかり忘れてしまった。
そう、わたしたちが、日がな一日、そうやって坐っていたかは、伝説的だ
贅沢に、そして全く自己喪失の余りに怠惰に、
わたしたちに与えられたものが、贅沢に蕩尽されて、柔かく消失してゆく様を眺めていたのだ。



【解釈と鑑賞】


この詩人のWikipediaです。



ドイツの有名な詩人です。


若い時の様子を歌った詩なのでしょう。若さの蕩尽とは、いつの時代でも、テーマとなるものです。

ドイツ語の原文を読むと、やはりリズムがあって、文意の流れ(意味)と形式(語の構成と接続)に、円滑な流れがあり、ある種の快感があります。






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