2013年3月18日月曜日

【Eichendorfの詩 27】Der Abend (夕方というもの)


【Eichendorfの詩 27】Der Abend (夕方というもの) 

【原文】

Der Abend

Schweigt der Menschen laute Lust:
Rauscht die Erde wie in Traeumen
Wunderbar mit allen Baeumen,
Was dem Herzen kaum bewusst,
Alte Zeiten, linde Trauer,
Und es schweifen leise Schauer
Wetterleuchtend durch die Brust.


【散文訳】

夕方というもの

人間達の騒がしい快楽が沈黙している
大地が、夢の中にいるように
すべての樹木と一緒に素晴らしく、ささめいて
心臓(こころ)にはほとんど知られないもの、即ち
古い時代、穏(おだ)やかな悲しみを思い出させる
そして、微かな戦慄が
胸を貫いて、稲光りして、漂うている


【解釈と鑑賞】

何か、夏の夕べという感じがします。このような、懈怠に満ちているような雰囲気の夕べがあると思います。

ここにいることは、それほど幸せなことなのではないだろうか。こうやって、感じとって、生きているということが。

これは、勿論、最前のDer Morgen、朝というものと対比的に歌われていることでしょう。

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