2013年3月30日土曜日

【Eichendorfの詩 29】Wegweiser (道標ーみちしるべ)


【Eichendorfの詩 29】Wegweiser (道標ーみちしるべ) 

【原文】

Wegweiser

>>Jetzt musst du rechts dich schlagen,
Schleicht dort und lausche hier,
Dann schnell drauflos im Jagen ―
So wird noch was aus dir.<<

Dank! doch durchs Weltgewimmel,
Sagt mir, ihr weisen Herrn,
Wo geht der Weg zum Himmel?
Das eine wuesst ich gern.


【散文訳】

道標(みちしるべ)

それでは、左の道を行きなさい
あそこでは、こっそりと歩き、ここでは、隠れて聞き耳をたてなさい
そして、その後は、直ちに狩りに出発だ
そうすれば、まだ何かが、お前の中から生まれでる。

ありがとう、しかし、世間の雑踏の中をゆくよ
賢明なる諸君、教えてくれ
天国へと行く道はどこにあるのかね?
それを、わたしは知りたいものだ。


【解釈と鑑賞】

前半第1連は、直接話法の言葉。後半第2連が、その話者に対する言葉。

こうしてみると、道標とは、狩りのためのもので、ドイツの森の中には、あるものと見えます。

天国への道しるべ。だれもが知りたい標べでありましょう。

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