2013年3月9日土曜日

【Eichendorfの詩 25】Der Morgen (朝というもの)


【Eichendorfの詩 25】Der Morgen (朝というもの) 

【原文】

Der Morgen

Fliegt der erste Morgenstrahl
Durch das stille Nebeltal,
Rauscht erwachend Wald und Hügel:
Wer da fliegen kann, nimmt Flügel!

Und sein Huetlein in die Luft
Wirft der Mensch vor Lust und ruft:
Hat Gesang doch auch noch Schwingen,
Nun, so will ich fröhlich singen!

hinaus, o Mensch, weit in die Welt,
Bangt dir das Herz in krankem Mut;
Nichts ist so trüb in Nacht gestellt,
Der Morgen leicht macht's wieder gut.



【散文訳】

朝というもの

最初の、朝の光が飛ぶ
静かな霧の谷を通って
さわさわと目覚めるのは、森と丘
そうやって飛べる者は、翼をとるのだ!

そして、帽子を空気の中へと
その者は、悦びの気持ちから投げ入れて、そして、叫ぶのだ
歌が実際もっと生命に溢れて振れるのならば
さて、そうなれば、わたしは陽気に歌うことにしよう!

外へ、おお、何と言うことだ、遥かに世界の中へ
お前の心臓は、病的な勇気で不安になっている
何ものも、それほど曇らされて、夜におかれているものは無い
朝というものは、簡単に、またそれをよきものに変じるのだ。

【解釈と鑑賞】

朝の持つ力を歌った詩です。

しかし、このように歌ってはいても、やはり、夜の力にも魅力を感じるアイヒェンドルフである筈だと、わたしは思います。


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