Auf die Sistinische Madonna(システィーナの聖母に):第13週 by Arthur Schopenhauer(1788 - 1860)
【原文】
Auf die Sistinische Madonna
Sie trägt zur Welt ihn: und er schaut entsetzt
in ihrer Graeu'l chaotische Verwirrung,
in ihres Tobend wilde Raserei,
in ihres Treibens nie geheilte Thorheit,
in ihrer Quaalen nie gestillten Schmerz, -
Entsetzt: doch strahlet Ruh' und Zuversicht
Und Siegesglanz sein Aug', verkuendigend
Schon der Erlösung ewige Gewissheit.
【散文訳】
システィーナの聖母に
聖母は彼を世界に対して抱いている。そして、彼は驚いてみている
彼女の戦慄の、混沌とした混乱の中で
彼女の荒れ狂う、野生の狂騒の中で
彼女の衝迫の、決して癒されない愚かさの中で
彼女の苦しみの、決して鎮まらない苦痛の中で
驚いている。しかし、平安と確信が輝いている
そして、勝利の輝きを、彼の眼が告げている
既に、救済の、永遠の確実を(告げている)
【解釈と鑑賞】
この詩人の、いや哲学者のWikipediaです。
わたしの大好きな哲学者の一人です。
また、システィーナの聖母のWikipediaです。
この写真で正しいのかどうか。ショーペンハウアーの詩は、もっと聖母に苦しみが多いように読めるけれども。
ショーペンハウアーの主著、意志と表象としての世界の叙述と同じ文体を具えた詩です。
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