【原文】
NIEDER DIE LANZE, ABGEHAENGT DIE TROMMELN!
MARSCHIERT IMI TRAUERZUG NUN HERAN,
IHR STILL GEWORDNEN MAENNER DIESES KRIEGES!
STUMM DIE OBOEN UND DIE FLOETEN STUMM!
UND KEINE FAHNE, DIE MIT FLATTERN PRAHLE:
DENN SEHT AUF DIESER BAHRE EUCH ZU FUESSEN
DIE EUREM FALSCHEN ALTER, EUREM GOETZEN,
GENNANT DIE EHRE, DARGEBRACHTEN OPFER,
DIE BLEICHEN , VOR DER ZEIT GEBRACH ZUM TOD.
【散文訳】
槍を捨てよ、太鼓は元に戻して壁に掛けよ!
葬送の行列の中にあって、こうして今や、やって来い
この戦争の、お前達の静かになった男達よ!
オーボエも黙るがいい、そして、横笛(フルート)も黙るがいい!
それから、ハタハタとはためいて、誇示する旗は、御免被(こうむ)る
何故ならば、この担架の上に乗って、お前の足元に
お前達の間違った祭壇に、お前達の神々に
名誉だと呼ばれて、そこに運ばれて来た犠牲者を見よ
この青白きものたちを見よ、死への運ばれてきた其の時の前にゐる其の者たちを。
【解釈と鑑賞】
この詩人の、Wikipediaです。英国の詩人です。
この詩人の詩を、すべて大文字で書いた編集者の意図は、このような大文字は墓碑銘の上に書かれる大文字だからです。
この詩が、すべての戦死者のための墓碑銘であることを、この毎週1詩年間52詩のカレンダーの編集者は知っていたのですし、そう読者に理解されるように意図したのです。
ドイツの17世紀は、三十年戦争の激しかりし世紀でありました。ドイツの国土は外国によって蹂躙され、踏みにぢられて、国土の荒廃した、凄愴極まりない時代でありました。
即ち、バロックの時代です。
この詩は、英国のバロックの詩人の詩だということになります。世界中の共時的な17世紀についてのWikipediaです。
イギリスにも戦争があったのでしょう。
この死者に対する思い、そもそも戦争とは無関係に、いつも思う死への思い(生者としての自分からみた)は、次の英語の古い語法の此の詩人の詩にも現れていると思います。
What art thou, Spleen, which ev’ry thing dost ape?
Thou Proteus to abused mankind, Who never yet thy real cause could find, Or fix thee to remain in one continued shape. Still varying thy perplexing form, Now a Dead Sea thou’lt represent, A calm of stupid discontent, Then, dashing on the rocks wilt rage into a storm. Trembling sometimes thou dost appear,
Dissolved into a panic fear… (Finch, The Spleen)
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