2015年5月17日日曜日

Butterblumengelbe Wiesen(バター色の黄色の花の草原):第20週 by Christian Morgenstern.rtfd(1871 ー 1914)


Butterblumengelbe Wiesen(バター色の黄色の花の草原):第20週 by  Christian Morgenstern.rtfd1871 1914





【原文】

              Butterblumengelbe Wiesen,
                  sauerampferrot getoent, --
               o du überreiches Sprießen,
        wie das Aug dich nie gewöhnt!

Wohlgesangdurchschwellte Bäume,
              wunderblütenschneebereift --
    ja, fürwahr, ihr zeigt uns Träume,
       wie die Brust sie kaum begreift.




【散文訳】


  バター色の黄色の花の草原が
     酸つぱい酸模(すいば)の赤い色になって鳴り響いてゐるー
   おお、お前、余剰豊かな若芽の芽吹きよ
  なんとまあ、その眼はお前を決して甘やかさなかっことか!
     
良く歌はれて膨(ふく)らんだ木々が
   素晴らしく花盛りの雪の色に成熟しているー
 さうだ、その通りだ、成る程、お前たちは、我々に数々の夢を示してゐる
  どんなに胸は、それらの夢を自分のものにはほとんどしてゐないかを。




【解釈と鑑賞】


この詩人の、Wikipediaです。ドイツの詩人です。




また、このような題名のウエッブサイトもありました。ナンセンス詩の詩人としてのモルゲンシュテルンです。独英の対比で英語の役がついています。


この詩は、やはり春の草原の景色と木々の様子を歌つたものでありませう。


バター色の黄色の花、と敢へて訳した此の言葉は、黄色い花のうち、特に蒲公英(たんぽぽ)や立金華(りうきんか)なんどの花を指すと辞書にはあります。やはりドイツ語の語構成の通りの原義を伝へるために、その訳語を当てました。







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