2014年11月29日土曜日

Weihnacht in Adjaccio(アジャクシオのクリスマス):第50週 by Conrad Ferdinand Meyer(1825 ー 1898)


Weihnacht in Adjaccio(アジャクシオのクリスマス):第50週 by  Conrad Ferdinand Meyer(1825 ー 1898)





【原文】

Reife Goldorangen fallen sahn wir heute, Myrte blühte,
Eidechse glitt entlang der Mauer, die von Sonne glühte.

Uns zu Häupten neben einem morschen Laube flog ein Falter-
Keine herbe Grenze scheidet Jugend hier und Alter.

Eh das welke Blatt verweht ist, wird die Knospe neu geboren-
Eine liebliche Verwirrung, schwebt der Zug der Horen.

Sprich, was träumen deine Blicke? Fehlt ein Winter dir, eine bleicher?
Teures Weib, du bist um einen lichten Frühling reicher!

Liebst du doch die langen Sonnen und die Kraft und Glut der Farben!
Und du sehnst dich nach der Heimat, wo sie längst erstarben?

Horch! Durch paradieseswärme Lüfte tönen Weihnachtsglocken!
Sprich, was träumen deine Blicke? Von den weissen Flocken?



【散文訳】

豊かな黄金の蜜柑(みかん)が落ちるのを、今日わたしたちは見た、ミルテ(桃金嬢)の木が花咲いていた
蜥蜴(とかげ)が、太陽で輝く壁に沿って滑った。

朽ちた葉っぱの側(そば)の、わたしたちの頭のところに、孔雀蝶が飛んでいたー
辛(から)く酸(す)いた境界が、ここでは、青春と老年とを分けることがない。

枯れ凋(しぼ)んだ葉っぱが、吹き飛ばされる前に、木の芽が新しく生まれるー
愛すべき混乱、季節の行列が浮かんでいる。

話せ、お前の眼は何を夢見ているのだ?冬がお前に欠けているのか、青白い冬が?
高価な女よ、お前は明るい春の分だけ、もっと豊かなのだ!

お前は、勿論長い太陽と、そして力と、そして色彩の白熱を愛しているのだ!
そして、お前は故郷を憧憬しているのではないか、そこではとっくの昔に、それらのものが死に絶えてしまっている故郷を?

静かに!天国の温かい空気を通って、響いてくるのは、クリスマスの鐘の音だ!
話せ、お前の眼は何を夢見ているのだ?白い雪の片々の夢を見ているのか?


【解釈と鑑賞】


この詩人の、Wikipediaがあります。スイスの詩人です。

日本語のWiki:


ドイツ語のWiki:



また、このクリスマスの歌われている町、アジャクシオは、フランスのコルシカ島の町です。港町です。幾葉かの写真を掲示します。







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