2014年11月16日日曜日

【西東詩集95】 Wiederfinden(再会)



【西東詩集95】 Wiederfinden(再会)


【原文】

IST es möglich! Stern der Sterne,
Druck ich wieder dich ans Herz!
Ach! was ist die Nacht der Ferne
Für ein Abgrund, für ein Schmerz.
Ja du bist es! meiner Freuden
Süsser, lieber Widerpart;
Eingedenk vergangner Leiden
Schaudr’ ich vor der Gegenwart.

Als die Welt im tiefsten Grunde
Lag an Gottes ewger Brust,
Ordnet’ er die erste Stunde
Mit erhabner Schöpfungslust,
Und er sprach das Wort: Es werde!
Da erklang ein schmerzlich Ach!
Als das All, mit Machtgebärde,
In die Wirklichkeiten brach.

Auf tat sich das Licht! So trennte
Scheu sich Finsternis von ihm,
Und sogleich die Elemente
Scheidend auseinander fliehn.
Rasch, in wilden wüsten Träumen,
Jedes nach der Weite rang,
Starr, in ungemessnen Räumen,
Ohne Sehnsucht, ohne Klang.

Stumm war alles, still und öde,
Einsam Gott zum erstmal!
Da erschuf er Morgenroete,
Die erbarmte sich der Qual;
Sie entwickelte dem Trüben
Ein erklingend Farbenspiel,
Und nun konnte wieder lieben
Was erst auseinander fiel.

Und mit eiligem Streben
Sucht sich was sich angehört,
Und zu ungemessnem Leben
Ist Gefühl und Blick gekehrt.
Sei’s Ergreifen, sei es Raffen,
Wen es nur sich fasst und hält!
Allah braucht nicht mehr zu schaffen,
Wir erschaffen seine Welt.

So, mit morgenroten Flügeln,
Riss es mich an deinen Mund,
Und die Nacht mit tausend Siegeln
Kräftigt sternenhell den Bund.
Beide sind wir auf der Erde
Musterhaft in Freud’ und Qual,
Und ein zweites Wort: Es werde!
Trennt uns nicht zum zweitenmal.


【散文訳】


こんなことがあるのか!星の中の星よ
お前を再び心臓に掻き抱いているとは!
ああ!何という、遠く離れていた夜は
地獄であり、苦しみであったことだろうか
そうだ、これはお前なのだ!わたしの数々の歓喜の
甘い、愛する半身なのだ
過ぎ去った苦悩を思い出して
わたしは、思わず、お前を眼の前にして、震えているのだ。

世界が最も深い根底にあって
神の永遠の胸にあったとき
神は、最初の時間を整えた
荘厳なる創造の陽気を以って
そして、神はこの言葉を発した:成れ!
すると、苦痛のああ!という声が鳴り響いた
万有が、力の身振りを以って
数々の現実の中へと押し入った。

光が現れた!かくして、
闇が光と、おずおずと分かれた
そして、直ちに、諸要素が
互いに分かれながら逃げて行く。
急激に、乱暴な荒涼たる数々の夢の中で
どの要素も、遠くを求めて格闘し
測り知れない数々の空間の中で、凝然としていた
憧憬も無く、響もなかった。

全ては沈黙していた、静かに、そして荒涼としていた
神は初めて孤独になった!
そこで、神は光(朝日)を創造した
光は、苦しみを憐れんだ
光は、暗いもののために
鳴り響く色彩の戯れを開発した
そして、こうして今や再び愛することができた
最初は互いに分かれたものが。

そして、急いで努力をして
互いに帰属するものが、互いを求める
そして、測り知れない生命へと
感情と視線が還って行く。
それが、襲って捕まえることであろうが、無理やりに自分のものにすることであろうが、
互いに捕まえて、そしてそのままに互いを抱きしめたままでいる者!
アッラーは、この者を、もはや創造する必要はないのだ
わたしたちが、アッラーの世界を創造するのだから。

と、そう、こういうわけで、光の赤い翼を以って
わたしをお前の唇(くちびる)に奪いとったのだ
そして、夜が、千もの封印を以って
星の明るさで、この結びつきを強めたのだ。
ふたりは、この地上では
歓喜と苦悩の典型である
そして、二つ目の言葉:成れ!
が、わたしたちを二度目に別れさせることは、二度とないのだ。




【解釈と鑑賞】


これ以前の幾つかの詩では、ズーライカとハーテムは、お互いに離れていて、互いが互いを求めることについての詩が続いておりました。

この詩の題名が、再会というものですから、やっとここで、ふたりは会うことができたのです。

この詩は、学生の二十歳(はたち)のときに、即ち40年前に読んで、素晴らしいと思った詩です。

今読み返し、新ためて訳してみても、その思いは変わりません。


わたしもまた、この詩と再会したのです。

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