2014年11月22日土曜日

Erinnerung(思い出):第49週 by Stefan Hoerder Grimsson(1919 ー 2002)


Erinnerung(思い出):第49週 by  Stefan Hoerder Grimsson(1919 ー 2002)





【原文】

Der Wiederkehrende
ist nie derselbe wie der
der fortging

Die Grüssende
ist nie dieselbe wie die
die sich verabschiedete

Abenteuer
sind entflammbar
lebendig wie tot


Berichte von Aschenregen
beim Wiedersehen
hat mancher bestätigt gefunden



【散文訳】


回帰する男は
決して、同じ者ではない、その
立ち去った男とは

挨拶する女は
決して、同じ者ではない、その
別れた女とは

冒険は
燃え立つものだ
死んでいるように生き生きとして

再会したときの
灰の雨についての報告は
幾多の人たちが、その報告の正しさが証されているのを発見した



【解釈と鑑賞】


この詩人の、Wikipediaがあります。



アイスランドの詩人です。

第3連で灰の雨が歌われるのは、第2連で、冒険は燃え立つものだと歌われていて、燃え立つというのは、火山のような激しい噴火を思っているからです。

それ故に、火山灰の雨が降るのです。

アイスランドには、活火山があるので、そのことを思っているのです。

何か、安部公房の世界に通じる詩です。

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