Liebeshungrigen(愛に飢えたる女性の謎々):第9週 by Gonzalo rojas(1917 - 2011 )
【原文】
Unvollkommene Frau sucht ebensolchen Mann
von 32 Jahren, Ovidkenntnisse
unerlässlich: bietet: a) zwei Taubenbrüste
b) Stueck fuer Stueck ihrer luesternenen Haut
zum Küssen, c) den gruenen
Blick, zu trotzen den Stuermen
jeglichen Unheils;
Hausbesuche tabu,
Telefon nicht vorhanden, gerne
Gedankenübertragung. Ist nicht Venus,
hat nur ihren Heisshunger.
【散文訳】
不完全な女性が、同じような男性を探している
男は32歳で、オウィディウス(古代ローマの詩人)の知識は
欠かせない。つまり、次のようなものを提供してくれなければ:a) ふたつの鳩の胸
b) 彼女の欲望を感じる肌のひとつひとつに口づけをすること、c) 青い眼差しを、どの災厄の嵐に抗ってでも、というのは
家を訪問することは禁忌であり
電話は無く、よろこんで
思考を翻訳すること。その女性は、ヴィーナスではない、
ヴィーナスの熱い飢えを唯々持っているのだ。
【解釈と鑑賞】
この詩人のことを書Wikipediaです。スペイン語です。
この詩人は、チリの詩人です。原文はチリのスペイン語です。
一寸今迄の詩とは毛色の変わった詩です。
これは題名からいって、恋人のいない、異性の愛に飢えている女性のかけた謎々ということなのでしょう。
或いはまた、求める男性の仕様書ということになります。
果たして、この世にこのような男性がいるものなのか。
最後の4行は、この女性の心中の言葉を語っているのでしょう。
家には来てくれるな、電話はない、相手の思考を翻訳することが好きだ、ヴィーナス(女神)のようには美しくない、そして唯々熱い欲情だけを持っている女性なのだ。
かう解釈して来ると、何だか段々とこの女性に興味が湧くから不思議です。
この詩人の恋愛もまた、奇妙な恋愛であったのでしょう。
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