Lass die Molekuele rasen(分子を荒れ狂わせよ):第10週 by Christian Morgenstern(1871 - 1914 )
【原文】
Lass die Molekuele rasen,
Lass das Tuefteln, lass das Hobeln,
heilig halte die Ekstasen.
【散文訳】
分子を荒れ狂わせよ
微を穿ち細にわたる(小事にこだわる)ことを止めよ、鉋(かんな)を掛けて洗練させることを止めよ
神聖に、法悦を維持せよ。
【解釈と鑑賞】
この詩人のことを書いたWikipediaです。。
http://de.wikipedia.org/wiki/Christian_Morgenstern
このカレンダーには、毎年顔を出す常連の詩人です。きっと、編集者の好みなのでしょう。
当時、化学の発達で、分子の発見があったのではないかと推測します。
分子という物質の要素の最小単位を自然のままにするようにと人間がすることで、神聖に法悦の境を得ることができると考えていることがわかります。
分子を荒れ狂わせよといっているので、これは人工的な人間の社会を否定するものであることでしょう。
この詩人の思想の一端の伺える詩だと言えるのではないでしょうか。
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