【Eichendorfの詩 55】Intermezzo(間奏曲)
【原文】
Dein Bildnis wunderselig
Hab ich im Herzensgrund,
Das sieht so frisch und fröhlich
Mich an zu jeder Stund.
Mein Herz still in sich singet
Ein altes, schoenes Lied,
Das in die Luft sich schwinget
Und zu dir eilig zieht.
【散文訳】
お前の肖像を、その至福の肖像を
わたしはこころのそこに持っていて
それは、かくも新鮮であり、また陽気なものであって
わたしを、いかなる時間にも見ているのだ。
わたしのこころは、静かに、それ自身の内で歌い
古い、美しい歌を歌い
その歌は、空気の中に振動して入って行き
そして、お前の所へと急いで行くのだ。
【解釈と鑑賞】
ふたつめの間奏曲です。ここまでで、この詩集の17%の量を訳すことになります。まだまだ道遠し、ですが、こつこつと読み、解釈し、訳して行くと、必ず最後の詩に至ることでしょう。
その間の道行きで、わたしたちはこのアイヒェンドルフという優れた詩人の詩の世界に親炙し、通暁することができることでしょう。
この歌は、
わたしのこころは、静かに、それ自身の内で歌い
古い、美しい歌を歌い
とあるように、そのこころの内にある肖像を歌っているのです。
静かなこころの詩人の心境が歌われています。そうして、それがどのような場合に現実であるのかも。
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