[配付資料]
Hart
Craneの詩作法と解釈
【表の題】男色者の詩を男色者の詩として読む
【裏の題】白い建物とブルックリン橋
1。Hart
Craneを理解するための練習
(1)Black
Tambourineを読む(第一詩集、White
Buildingsから)
To Brooklyn
Bridgeを読む前の練習として、まづBlack
Tambourineを読みたいと思います。
この詩を読み、理解することで、To
Brooklynbridgeの理解が容易になるようにと考えたものです。
これは、Hart
Craneの最初の詩集、White
Buildingsの中の2番目の詩です。
Black
Tambourine
The
interests of a black man in a cellar
Mark tardy
judgment on the world's closed door.
Gnats toss
in the shadow of a bottle,
And a
roach spans a crevice in the floor.
Aesop,
driven to pondering, found
Heaven
with the tortoise and the hare,
Fox brush
and sow ear top his grave
And
mingling incantations on the air.
The black
man, forlorn in the cellar,
Wanders in
some mid-kingdom, dark, that lies,
Between
his tambourine, stuck on the wall,
And, in
Africa, a carcass quick with flies.
まづ詩集の名前、White
Buildingsとはどういう意味でしょうか。
この題名の詩が、詩集の中にあるわけではありません。
White
Buildingsとは題名がそのまま意味する通り、白い建築物です。一篇の詩を階層化して建築しているのです。つまり、Black
Tambourineの例で行けば、
Black
Tambourineは、全部で3連からなる詩、これを
2階(1、3)
1階(2、2)
として設計し、構築した詩が、Black
Tambourineということになります。
実際には、後述するように、この詩は、その歌い方からいって、
1階(1、3)
地階(2、2)
という構造になっています。
先回りをすると、地階とは、地獄という意味でもある。舞台は、cellar、地下室であり、夜な夜な男色に耽る男色者の牢獄であり地獄です。(cellという同じ地獄、牢獄、監獄を意味する言葉が、やはり、To
Brooklynbridgeにも出て来ます。)
辞書は、Merrian-Webster
Onlineを使います。
この詩を訳してみましょう。普通に訳すと、こうなります。わたしは、表の訳と呼んでいます。普通に表面的に読んだら生れる読みのことです。まづ、第1連から。
The
interests of a black man in a cellar
Mark tardy
judgment on the world's closed door.
Gnats toss
in the shadow of a bottle,
And a
roach spans a crevice in the floor.
【表の訳】
とある地下室に、ある黒い色した男が独り
その男の興味と関心が、
世界が閉じた扉なのか、それとも扉が閉じて世界を締め出したのか
その扉の上に、遅れた(遅い)判決文をしるす。
吸血の藪蚊共が、ある壜の影の中で、休み無く、行ったり来たり、登ったり降りたり、
そして、一匹のゴキブリが、床の中のある割れ目に、身を伸ばして、架かっている。
しかし、これは一体、何をいっているのでしょうか。そう考えながら、裏の訳を試みてみましょう。
Hart
Craneは、この詩の中にいつものように暗号を隠しています。あるいは、詩を暗号化して、裏の詩、すなわち男色者の喜びと悲しみを歌う詩としても読めるように書いています。
この詩の題名から見てみましょう。
Blackという色の名前がつけられている。
これは、詩集の名前であるWhite
Buildingのwhite、この白と対極の、それゆえCraneの詩の中では、互いに相通じて最後には(浄化されて)反転してもう一方の意味になる、そのような黒、即ち罪深い、涜神の、背徳の男色者の黒という意味です。
Whiteは、それに対して、浄化された、汚れの無い、男色の罪の赦されたという意味です。
それが、White
Buildingの意味であり、そのような作品群がWhite
Buildingsです。
詩をbuildingすることで、文字通りに垂直方向に言葉の建物を階層化して立てることで、更に、そうやって構築された詩が、男色者の罪を赦されるものとしてある、そのような祈りの詩とすることで、whiteになる男色を歌った詩、これがHart
Craneの詩なのです。
Tambourineとは、同じ詩集の中の別の詩、Chaplinesqueで述べた、チャーリー・チャップリンの主人公がかぶっている黒い山高帽、black
hatと同じものを指しています。あるいは、The
Bridgeという別の詩集の冒頭にあるTo
Brooklyn Bridge (このToは斜字体でなければならない。その理由は後述します。)、その詩の中の3連目の最後の行に、the
same screenと歌っているものと同一の物、男色者が使用する性具です。
それは、何かタンバリンのような形をしていて、あるいは山高帽のような形をしていて、円環の枠に柔らかな布をスクリーンとして掛けてある、そのような代物、男色者の性具。これをどのように使って、そこから複数の男が快楽を引き出すのか、わたしは一寸想像が難しいのですが、しかし互いに役割を演じ分けて、ホストとゲストになって、それぞれサービスを提供する側と享受する側になって、互いによろこびを分ちあうのです。
同じWhite
Buildingsの中にあるChaplinesqueという詩を読みますと、その場合に、往々にして、男色者は、自らを中世の騎士に喩えて、その役割を演じ、ということは、ゲストになり、ホストである貴婦人からの、性的にはどういうものかはわからないが、褒美をもらうという、そのような劇を演ずるのです。このように、男色者たちの性行為の世界は、非常に高度に洗練された文化の世界です。
(Chaplinesqueとは、そのまま表面的に読めば、チャップリン風とかチャップリン様式という意味ですが、Craneは掛詞と縁語の名人です。裏の意味では、Chaplinesqueは、Chapline's
queの意味で、真っ黒な男色の罪に汚れた男色者達の肛門性交の列、肛門性交の数珠つなぎという意味です。
このようにCraneの詩の題名には必ず男色の意味が掛けられ、隠されています。詩そのものについては、言うまでもありません。Black
TambourineやChaplinesqueは、ほんの一例です。)
さて、Blackという色は、そのような色だとして、実はCraneは、それ以外に、whiteは勿論のこと、purple、gold、green、violet、amber、grey、sapphire、red、pink、blueなどという色彩を詩の中にちりばめていて、天体の場合と同様に、ここにも色に関するCraneの創造したシステムがあるものと思われます。Amberやsapphireは、色彩ばかりではなく、もうひとつある鉱物の名前のシステムと踵を接する色彩語だと思います。これらの言葉の体系については、また後日探究することにしたいと思います。
さて、いよいよ男色詩人の詩を男色者の詩として読むことに入って参りたいと思います。
最初に理解してもらいたい記号、暗号は、アルファベットのAという文字の意味です。
Merrian-Webester
Onlineから以下にひきます。
Definition of A
1 a : the 1st
letter of the English alphabet
b : a graphic
representation of this letter
c : a speech
counterpart of orthographic a
2: the sixth tone
of a C-major scale
3: a graphic
device for reproducing the letter a
4: one designated
a especially as the first in order or class
5 a : a grade
rating a student's work as superior in quality
b : one graded
or rated with an A
6: something
shaped like the letter A
7 capitalized :
the one of the four ABO blood groups characterized by the presence of
antigens designated by the letter A and by the presence of antibodies
against the antigens present in the B blood group
この引用の定義の6番をご覧下さい。
大文字のAに形状が似たものをAで表すとあります。
結論から申しますと、アメリカの男色者は、このAを、人間が前屈みに腰を折り、そうして尻を上げて、肛門性交のための姿勢をとる、そのような男色者のポーズとして使っているのです。
このAを想起させる言葉であれば、それはすべて男色の、男色者の、そのようなポーズを裏で意味することになります。
Craneが10代で書いた恐らく最初の詩、C
33には、tentという言葉が出て来て、
And he tented
with far truths he would form
という一行があります。
tentは、文字通りにテントを張るという意味ですが、その形状はAであり、それはそのまま男色の行為を意味するのです。
同様に、loft(屋根裏部屋)とかloftyいう言葉もCraneの詩の中に出て来ますが、その形もAですので、同じ姿勢をとることを意味しています。(このloftという言葉も同じ意味で、To
Brooklyn Bridgeにも出て参ります。)
そうすると、C
33の上の一行の表の訳は、
そして、彼は、彼が形作りたいと思ってつくった遠い数々の真実でテントを張った
ということになり、裏の訳では、
そして、彼は、彼が形つくりたい、世間とは際立って異なる衷心から、尻を上げ、肛門性交のポーズをとった
という訳になるでしょう。
(この詩を書いた10代のCraneは既に男色者であったことを、この詩、C
33は意味しています。C
33という題名の裏の意味も興味深いものがあります。
この題名を発声すると、C33ではなく、C
33ですので、See
a space thirty threeとなります。A
spaceが隠れています。男色者の空間、場所を見よという意味になります。
また、thirty
threeは、この詩の中に出て来る、類似の発音としてある、Thorny
treeにかかっています。棘のある木とは、男性のペニス、それも肛門に入って来たペニスの感触のことです。ですから、この言葉は受け身の側の男色者の言葉です。See
thorny tree、ちくちくする棘のあるペニスを見よという意味です。ですから、10代のCraneは、肛門にペニスを入れられた体験をC
33で歌っているのです。)
Aという文字は、辞書をひくと、またその複数形がAsであり、発音が尻の穴に同じであることから、このAを冠したことばには、そういう意味からも、男色者としての意味が掛けられています。
このAについての暗号としての記号の意味が、まづ最初に理解をしてもらいたいことです。
さて、大文字のAがそうであれば、当然のことながら、小文字のaもそうだということになるでしょう。
そうして、Black
Tabourineの中から、不定冠詞のaのついた名詞を拾いだして、列挙すると、次のようになります。
Craneの詩を解読するには、まづ英語の不定冠詞、aまたはanを探してみるのです。そうすると、次のようなものがあることに気付きます。
a black man
a celler
a bottle
a roach
a crevice
a carcass
そうすると、
a black
manは、文字通りに罪深き男色者
a
cellerは、男色者の地獄、秘密の場所
a
bottleは、その形から、男色者のペニス
a
roachは、ゴキブリであるが、しかしcockroachということのcock、即ちペニスが無い、言わば男としては性的に無能力の、そのような男、男色者という意味です。
このように男色を意味する語を隠して顕すというやり方をCraneはよく行います。
詩集The
Bridgeの中の一篇、Van
Winkleという題も、本来ならば、Rip
Van Winkleの筈ですが、敢えてRipという男色に関わる言葉を隠して題としているのです。
Ripとは、ペニスに歯を立てて快楽を与えると同時に、いささかの血も流れる位に傷をつけること。このVan
Winkleという詩は、そういう男色の詩だよという含意をその題にこめているのです。
このRipもCrane好みの言葉で、To
Brooklyn Bridgeの第1連にも、Ripplingとして、また同じ詩の第6連には、Rip-toothとして出て来ます。
a
creviceは、男色者の割れ目、すなわち尻の割れ目とその穴のこと。
a
carcassは、Websterによれば、
1: a dead body :
corpse; especially : the dressed body of a meat animal
2: the living,
material, or physical body (I hauled my carcass out of bed)
3: the decaying
or worthless remains of a structure <(he carcass of an abandoned
automobile)
4: the underlying
structure or frame of something (as of a piece of furniture)
とあることから、性的快楽の絶頂を経験した後、死体のように横たわっている男色者のことか、あるいは、そもそも男色者が人間としては、男性の能力もなく、さながら生ける屍だという意味です。
そうするとこの詩の訳と解釈は、次のようになります。第1連から見て見ましょう。
【裏の訳】
The interests of
a black man in a cellar
Mark tardy
judgment on the world’s closed door.
Gnats toss in the
shadow of a bottle,
And a roach spans
a crevice in the floor.
男色の罪に穢れた男色者が秘密の場所、地獄か地下牢ともいうべき場所にいる。
男色者の興味は、世間から閉め出された、あるいは男色者が世間に対して締めて閉ざしたドアの上に、遅い判決を書きしるす。
ペニスの蔭で、蚊がさすような微妙なトス、ベニスを下から上へと
快楽を感じるように撫で上げる、そのことよ。そうして、
ベニスは、大きくなって、この地獄のフロアーで
男色者の尻の割れ目に突っ込んで、目一杯鰓(えら)も張り出すのだ。
【解釈】
男色者達は、快楽をむさぼり終わるごとに、ドアに回数を書き、そのよかった程度を何らかの印で書きしるしたものなのではないだろうか。それは、快楽の余韻を味わうのに忙しく、点数を書きしるすのは、つまり、判決を書く事は、それよりも遅れてしまうのだろう。
判決と訳したのは、Chaplinesqueにおいて、男色者の性的行為を歌った中に、
our obsequies
are, in a way, no enterprise.
とあるからです。
Chaplinesqueを読むと、我々男色者の世界の死刑執行は、男色者の流儀で、やりかたで(in
a way)、ビジネスなのではなく、利害打算のない純粋なものであり、そのような形で男色者は性交の一回毎に、死ぬのだといっているからです。
このobsequies(死刑執行)は複数でもありますから、実際に、男色者の裁く側がいて、相手が絶頂のときに、死ねとか、死刑だとかいうのだと理解することができます。
Tossは、Craneの好みの言葉、他の詩でも出て来ます(たとえば、同じ詩集のSunday
Morning Appleの第5連の1行目)。
大きく膨張した状態の亀頭を林檎と呼んでいます。
また、林檎Appleを、A
peopleのneumonic(母音を約した縮約形)にして、男色者達という意味に掛け、その林檎をtossすると歌うのです。
林檎をトスするとか、わたしの林檎をトスしてくれと、実際に男色者達は性行為の最中に、そう言葉として使うのだろうと思います。
次に、第2連を見て見ましょう。
Aesop, driven to
pondering, found
Heaven with the
tortoise and the hare,
Fox brush and sow
ear top his grave
And mingling
incantations on the air.
これも、表通りで、普通に読むと、本当に何を言っているのだろうと思うような詩です。
【表の訳】
イソップは、何かに駆られて沈思黙考しているうちに、亀と兎のいる天国を見つけたが、狐の尻尾と牝豚の耳が、イソップの墓穴を頂点にもってゆき、そうして空気に触れて呪文を混ぜる。
【裏の訳】
イソップ(男色者)は、尻を上げてAのポーズをとっているが、強いられて心の中で静かに味わっていると、兎と亀の天国、すなわち感じてはやく行くのが勝ちなのではなく、行くのが遅い方が勝ちなのだというお話通りの天国を発見するし、狐の尻尾のブラシと牝豚の耳で、イソップが快感の絶頂で死に到るように感じさせる。周りで、行くのがもっと遅くなり、絶頂感が長く続くようにという呪文を、実況中継して、そこに混ぜ入れながら。
【解釈】
Aesopとは、これもCrane好みの言葉で、最初から仕掛けがあります。
このイソップという童話の作者の名前をひっくり返すと、Pose
A、即ちAという尻を上げた姿勢をとる、その姿勢という意味になるからです。
また、イソップは、アフリカ生まれの黒人であったという説があり、それが念頭にあって、Craneは、この詩を書いています。それは、第1連にあるa
black manに始まり、第3連にあるAfricaに到るまで、そうです。黒い色が何を意味するかは、上述の通りです。
表の訳の方に無理があって、表の訳を考えていると、そのまま裏の訳に到る。表裏不可分という感じが、訳していると、します。
狐の毛でできたブラシと牝豚の耳というのは、膨張したペニスには、特に優しく、感じやすくさせるものなのでしょう。だから、そのときの呪文とは、すぐ行かずに、もっと長く持ちますようにという、そのようなおまじないの言葉です。
兎と亀の話は、イソップの有名な話ですが、ここでは、速い兎が負け、遅く行く亀が勝ちという結末から、先に行ったら(射精したら)負け、遅く行った(射精した)方が勝ちという、そういう話を、性行為の最中に、周囲の男色者達が実際に、そういって囃していることをいっているのだろうと思います。
On the
airは、Craneの色々な詩によく出て来る言葉ですが、結局、これは、性行為をしているふたり(あるいは、もっと多くの複数人)の周囲にいる他の男色者達が、その行為を見ていて、実況中継をしているととることが、一番自然のように思うので、そのように訳しました。
mingling
incantations on the airを、そのまま普通に訳しても、全く何を言っているのか、わからないことでしょう。
最後に、第3連を見てみましょう。
The black man,
forlorn in the cellar,
Wanders in some
mid-kingdom, dark, that lies,
Between his
tambourine, stuck on the wall,
And, in Africa, a
carcass quick with flies.
【表の訳】
その黒人は、地下室にひとりになって、
壁にかかっている彼のタンバリンと
アフリカにあって、蠅がたかっている
死んではいない体との間にある、暗い
或る中間の王国をさまよう。
【裏の訳】
男色の罪にけがれた男は、地下牢の、地獄の中で
孤独なまま、自分のものだといいたい、前位置に
壁のように立っている男のそのタンバリン形の
性具と、それから、何度も行きそうになりながら、
まだ絶頂にまで行かずに、従ってまだ生きていて
死んではいない、射精をこらえている男色者、
肛門性交に至らない男色者との間にある
男色者の中間の王国をさまよっている。
【解釈】
someは、Websterによれば、
Etymology:
Middle English
som, adjective & pron., from Old English sum; akin to Old High
German sum some, Greek hame・ somehow,
homos same - more at same
とあることから、Craneは、homosという語源、語釈にホモの意に掛けて、この語を使っています。Sameも同じ使い方をしています。
ですから、Craneの詩の中に、someやsameという言葉が出て来たら、それは例外なく不定冠詞のaと同じ意味を持たせているのです。
このsomeやsameは、To
Brooklyn Bridgeにも頻りに出て参ります。
従い、some
mid-kingdomとは、男色者、同性愛者の中間の王国という意味になります。しかし、中間の王国とは何でしょうか。
男色者達が、性行為をしているときに、中世の騎士物語を演じるということは、上に書いた通りです。ですから、some
kingdom、男色者の王国なのだと思います。
しかし、mid-とは何か。これは、Craneが、To
Brooklyn
Bridgeにも出て参りますので、そこで詳述しますが、また別に男同士の性行為の様子を、太陽系の星の運行に喩えていたことを考えて下さい。
そうすると、3つの星があって、この穢れた罪深い男、黒い男は、太陽、地球、月のうち、まん中の位置にいると考えることができます。
いづれにせよ、太陽は動かぬ位置にあり、地球は太陽を周回し、月は地球にいつも表だけを見せて自転せず、尻を向こうに向けたままの位置にいる星です。
(太陽の位置にいる男は、支配者であり、自分の前に列をなす、肛門性交の男色者達に号令を掛けて、リズムをとり、前に後ろに、右に左に、男色者達にステップを踏ませて、その性行為を宰領するのだということが、To
Brooklyn Bridgeを読むと、よくわかります。
男色者は、Chaplinesqueのqueのことを、即ち、男色者達の肛門性交の数珠つなぎのことを、また別名の暗号でbridge、橋と読んでいます。)
この男の位置は、地球であると、しておきましょう。太陽のペニスをくわえ、尻には月のペニスが挿入されている状態、それが、wander
in some mid-kingdomということだと思います。
また、Wallとは、
something
resembling a wall (as in appearance, function, or effect); especially
: something that acts as a barrier or defense
ということから、太陽の位置にいて、突っ立っている男のペニスに被さっている性具と解釈します。その性具の役目は、地球の位置にいる男色者の舌や手の刺激から、早く行ってしまう(射精する)ことを、なるたけ遅くすること、即ち、something
acts as a barrier or defenseという意味です。
Africaとは、何故アフリカなのでしょうか。これもこの語を深く調べてゆくと、
continent of the
eastern hemisphere S of the Mediterranean & adjoining Asia on NE
area 11,677,239 square miles (30,244,049 square kilometers)
とあり、実は、ここにあるcontinent(大陸という意味に普通はいうもの)を、更にcontinentを調べると、Craneは、continenceということから、
self-restraint;
especially : a refraining from sexual intercourse
という意味をAfricaという言葉に隠しているのです。
セックスを我慢するという意味です。
そう思って見ると、AfricaにもAという文字が入っている。だから、アナル・セックスを我慢するという意味になる。
このように考えて来ると、
And, in Africa, a
carcass quick with flies.
とは、何度も行きそうになりながら、まだ絶頂にまで行かずに、従ってまだ生きていて死んではいない、射精をこらえている男色者、肛門性交の完成に至らない男色者という意味になる。
Fliesを、
a brilliant,
imaginative, or unrestrained exercise or display (a
flight of fancy)
ととることもできると思います。
さて、こういうわけで、表の訳と裏の訳を、それぞれ並べて、この第1章の、Hart
Craneを理解するための、まとめと致します。
【表の訳】
とある地下室に、ある黒い色した男が独り
その男の興味と関心が、
世界が閉じた扉なのか、それとも扉が閉じて世界を締め出したのか
その扉の上に、遅れた(遅い)判決文をしるす。
吸血の藪蚊共が、ある壜の影の中で、休み無く、行ったり来たり、登ったり降りたり、
そして、一匹のゴキブリが、床の中のある割れ目に、身を伸ばして、架かっている。
イソップは、何かに駆られて沈思黙考しているうちに、亀と兎のいる天国を見つけたが、狐の尻尾と牝豚の耳が、イソップの墓穴を頂点にもってゆき、そうして空気に触れて呪文を混ぜる。
その黒人は、地下室にひとりになって、
壁にかかっている彼のタンバリンと
アフリカにあって、蠅がたかっている
死んではいない体との間にある、暗い
或る中間の王国をさまよう。
【裏の訳】
男色の罪に穢れた男色者が秘密の場所、地獄か地下牢ともいうべき場所にいる。
男色者の興味は、世間から閉め出された、あるいは男色者が世間に対して締めて閉ざしたドアの上に、遅い判決を書きしるす。
ペニスの蔭で、蚊がさすような微妙なトス、ベニスを下から上へと
快楽を感じるように撫で上げる、そのことよ。そうして、
ベニスは、大きくなって、この地獄のフロアーで
男色者の尻の割れ目に突っ込んで、目一杯鰓(えら)も張り出すのだ。
イソップ(男色者)は、尻を上げてAのポーズをとっているが、強いられて心の中で静かに味わっていると、兎と亀の天国、すなわち感じてはやく行くのが勝ちなのではなく、いくのが遅い方が勝ちなのだというお話通りの天国を発見するし、狐の尻尾のブラシと牝豚の耳で、イソップが快感の絶頂で死に到るように感じさせる。周りで、行くのがもっと遅くなり、絶頂感が長く続くようにという呪文を、実況中継して、そこに混ぜ入れながら。
男色の罪にけがれた男は、地下牢の、地獄の中で
孤独なまま、自分のものだといいたい、前位置に
壁のように立っている男のそのタンバリン形の
性具と、それから、何度も行きそうになりながら、
まだ絶頂にまで行かずに、従ってまだ生きていて
死んではいない、射精をこらえている男色者、
肛門性交に至らない男色者との間にある
男色者の中間の王国をさまよっている。
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