2012/05/02
Hart
Craneを読むためのレジュメ
Hart
Craneは、1899年7月21日にアメリカのオハイオ州に生まれ、1932年4月27日に、メキシコからニューヨークに帰る途上、船の上から身を投げ自殺して、その生を終えました。享年33歳。
彼が、10代に書いた(今残っている)最初の詩の題名、C
33という題名が、既に一生の時間の長さを暗示していたとさえ思われるほどです。(C
33を読みますと、Hart
Craneは、この詩を書いたときに既に男色者でした。)
今回、ミッドナイトプレス社のご厚誼により、Hart
Craneについてお話をする機会を得て、わたしがあなたにお伝えしたいことは、次の3つのことです。
1。偏見なしに、男色者の詩を男色者の詩として読むということ。
2。Hart
Craneの詩の言葉の美しさを知ってもらいたいということ。
3。この詩人の創造した、言語による複雑な多義的なコンテクストを体感して戴きたいということ。
Black
TambourieとTo
Brooklyn Bridgeという2つの詩を読むことを通して、この3つのことが、あなたに伝えることができれば、有り難いと思っております。
そのために、下記の順序で話を致します。
限られた時間の中で、できるだけのことをお伝えしたいと思います。
よろしくお願い致します。
記
1。Hart
Craneを理解するための練習
(1)Black
Tambourineを読む(第一詩集、White
Buildingsから)
1⃣白い建物、White
Buildingsとは何か
2⃣男色と男色者であることを意味する記号と暗号
3⃣表の訳と裏の訳
2。The
Bridgeについて
(1)The
Bridgeという題名の意味
(2)The
Bridgeという詩集の体裁(聖書の体裁のパロディーとしての)
(3)The
Bridgeの構造(わたしの仮説)
3。To
Brooklyn Bridgeを読む
(1)Proemについて:何故To
Brooklyn BridgeのToは斜字体なのか
(2)ブルックリン橋にての構造(白い建物としての)
(3)ブルックリン橋にてを読む
(4)表の訳と裏の訳
[配付資料]
(1)Black
Tambourineを読む
(2)The
Bridgeについて
(3)To
Brooklyn Bridgeを読む
1⃣To
Brooklyn Bridgeの構造
2⃣To
Brooklyn Bridgeを読む
3⃣表の訳と裏の訳
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