24. MAI:Mein schönstes Gedicht(わが最も美しい詩)by Sascha Kaleko
【原文】
Mein schönstes Gedicht?
Ich schrieb es nicht.
Aus tiefsten Tiefen stieg es.
Ich schwieg es.
【散文訳】
私の最も美しい詩ですつて?
そんな詩は書かなかつたは、書いたのではないのです。
それは、最も深い深みの中から立ち昇つたのですから。
私は、それについては、口をつぐんだのですから。
【解釈と鑑賞】
ドイツ語圏の詩人です。オーストリア・ハンガリー帝国の時代に、今のポーランドに生まれました。没した地はスイスのチューリッヒです。
ドイツ語のWikiです:
英語のWikiです:
最初の行の「私の最も美しい詩ですつて?」といふ一行の解釈は二つあつて、一つは、個別具体的に、相手に「この詩は、あなたの一番美しい詩ね」といはれた場合、もう一つは、今まで書いた詩の中で一番美しい詩は何、どんな詩?」といはれた場合、この二つです。
どちらと取つてもよい詩です。作者の詩作への態度がいつも変わらず、さうであつたからでありませう。
最後の行の、
「私は、それについて、口をつぐんだのですから。」
これを、
「私は、それについて、沈黙したのですから。」
と訳しても構ひません。
しかし、印象はまた異なります。
吟味して、私は大和言葉を採りました。
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