【Eichendorfの詩 65】Guter Rat(善き忠告)
【原文】
Springer, der in luft’gem Schreiten
Ueber die gemeine Welt,
Kokettieret mit den Leuten,
Sicherlich vom Seile fällt.
Schiffer, der nach jedem Winde
Blas er witzig oder dumm,
Seine Segel stellt geschwinde,
Kommt im Wasser schmählich um.
Weisen Sterne doch die Richtung,
Hörst du nachts doch fernen Klang,
Dorthin liegt das Land der Dichtung,
Fahre zu und frag nicht lang.
【散文訳】
空中を行進する跳躍者は
卑俗の世界を超えて
人々に媚(こび)を呈して
確かに綱から落ちる。
船乗りは、どの風にも従って
機智を効かせて、または愚かにも、笛を吹く
その帆を、迅速に立てて
水の中で、屈辱的に死ぬ。
星々は、しかし、言うまでもなく、方角を教える
お前は、夜になると必ず遠い響きを聞くのだ
そこには、詩の国がある
そこへ往け、そして、長くは問うな。
【解釈と鑑賞】
第一連と第二連は、夏目漱石の『草枕』の冒頭の、流れに棹させば流されるという言葉を思い出します。
第3連が、勿論、詩人の言いたいことでありませう。
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