2014年4月26日土曜日

【Eichendorfの詩 64】Chor der Schneider(仕立て屋の合唱)

【Eichendorfの詩 64】Chor der Schneider(仕立て屋の歌)

【原文】

Inermezzo

Chor der Schneider

Nur vom Ganzen frisch gerissen,
Eh die Ware ganz verschlissen,
Hier ein uralt gülden Stück,
Gibt so’n gewissen frommen Blick,
Hier ein bunter welscher Flick,
Drauf ein Stück Hausleinewand,
Macht das Welsche erst pikant.
Hie’nen Fetzen Baerenhaut,
Dass man auch das Deutsche schaut,
Drüber einen span’schen Kragen,
Das Erhabne wird behagen,
Frisch gestichelt, fein zum Werke,
Und wird auch nichts Ganzes draus,
Sieht es doch gar niedlich aus.


【散文訳】

間奏曲

仕立て屋の合唱

全体を新鮮に引き裂いて
そうして、むしろ、商品を全く小売りしているのです
さて、これが、大昔の金の一張羅です
かくなる敬虔な視線を以てご覧なさい
これが、色彩豊かな外国産の継ぎ布です
おまけに、室内壁用の亜麻布もご覧下さい
外国産(のもの)も、これでやっと、ぴりっとなること請け合いです。
これが、熊皮の小布です
実際、見れば、ドイツ製のものだとおわかりでしょう。
更には、スペイン製の襟をどうですか
高尚なものは、快適ですし
新鮮に縫い取りをして、繊細に仕上がるものです
そして、また実際、全体が、そこからは生まれることはなく
しかし、とはいへ、全くこぎれいであるように見えるものです。


【解釈と鑑賞】

アイヒェンドルフは、何故この詩を書いたのでしょうか。


交換原理に従う商業の世界は、この詩人の世界とは全く異質の世界であると思われるのに。

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