【Eichendorfの詩 53-1】Sonette(ソネット)
【原文】
Sonette
So viele Quellen von den Bergen rauschen,
Die brechen zornig aus der Felsenhalle,
Die andern plaudern in melod'schem Falle
Mit Nymphen, die im Gruen vertraulich lauschen.
Doch wie sie irrend auch die Bahn vertauschen,
Sie treffen endlich doch zusammen alle,
Ein Strom, mit brüderlicher Wogen Schwalle
Erfrischend durch das schöne Land zu rauschen.
An Bergen, die vom Felsen einsam grollen,
Aus Waldesdunkel, zwischen Rebenhügeln
Voruebergleitend in die duft'ge Ferne.
Entwandelt er zum Meer, dem wundervollen,
Wo träumend sich die seligen Inseln spiegeln
Und auf den Fluten ruhn die ew'gen Sterne.
【散文訳】
ソネット
山々の、かくも多くの源泉が潺湲と音を立てて流れている
それらは、怒って、巌の大広間の中から噴出するのだ
他の源泉は、旋律豊かな具合に
緑の中で親しく聞き耳を立てている水の妖精たちと一緒に
お喋りをしている。
しかし、それらの源泉が、実際間違って軌道を取り違えるに従い
遂には、みな一緒に合するのであり
一つの流れが、兄弟の大波たちと一緒に澎湃となり
気分を爽やかに、愉快にしてくれながら、美しい土地を通って、潺湲と流れて行くということ。
巌について、孤独に不平を鳴らす山々の脇を通り
森の暗闇の中から出て、葡萄の茂る丘々の間を通り
傍らを滑る様に通りながら、芳香高き遠いところへと
彼は旅して、海へと向かう、この素晴らしいものへと
そこでは、夢を見ながら、神聖なる島々が我が身を鏡に映し
そして、上げ潮に乗って、永遠の星々が憩うているのだ。
【解釈と鑑賞】
解釈の余地のないほどに、言葉が言葉のままである詩です。
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