Marlboro is Red Red is Marlboro(マルボロは赤い、赤いはマルボロ):第40週 by Volker Braun(1939 - )
【原文】
Marlboro is Red Red is Marlboro
Nun schlafen, ruhen … Und liegst laechelnd wach.
Das ist mein Leib nur, der noch unterwegs ist
Auf irgendwelchen Strassen, ah wohin.
Das Unbekannte wolltest du umfangen.
Jetzt kenn ich alles das. Es ist die Wüste.
Die Wüste, sagst du. Oder sag ich Wohlstand.
Geniesse, atme, iss. Oeffne die Haende.
Nie wieder leb ich zu auf eine Wende.
【散文訳】
マルボロは赤い 赤いはマルボロ
さてこうして、眠ること、憩うこと…そして、お前は笑いながら目覚めたまま横になっている。
まだ途上であるのは、ただただ俺の体だけだ
どこかの通りを通って、ああ、どこへ行くんだ。
見知らぬ物を、お前は捕まえようとした。
今は、俺はこういった事の総てを知っている。荒野なんだ。
荒野だ、とお前はいう。又は俺は、福祉だと言う。
味わえ、息をしろ、食え。両手を開け。
俺は二度と廻転(方向転換)に合わせて生きることはしないぞ。
【解釈と鑑賞】
この詩人のWikipediaです。
当時の東ドイツの詩人です。
また、マルボロは、勿論、あの煙草のマルボロです。
赤い色の包装の意匠ですから、これは共産党を批判したのではないかと考えます。
マルボロは赤い煙草である。そして、吸えば、煙りとなって無くなる。それが、共産党である。
共産党独裁下の東ドイツのファシズムによる恐怖政治の中で書かれた詩です。
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