2013年9月21日土曜日

Der Vogel(鳥):第40週 by Meret Oppenheim(1913 - 1985)


Der Vogel(鳥):第40週 by Meret Oppenheim(1913 - 1985)




【原文】

Der Vogel platzt geräuschlos und aus seinem Bauch steigt
Ein Springbrunnen braungoldener Federn
Die Pilze lösen sich vom Boden und schweben
Von der warmen Luft getragen
Bis an die Wolken
In den Wolken lachen die Hexen
Mit ihren Fasanenaugen
Mit ihren Pfauenwimpern
Mit ihren weissen Haaren
Mit ihren steinernen Brüsten.


【散文訳】

鳥が音も無く破裂し、そしてその腹の中から登って来るのは
茶金色の羽毛の噴水だ

茸が地面からほどけて、そして浮かんでいる
温かい空気に運ばれて
雲雲の所にまで達する
雲の中では、魔女達が笑い声を立てている
その雉の眼で
その孔雀の睫毛で
その石の胸で


【解釈と鑑賞】


この詩人のWikipediaです。


スイスの詩人です。

メレット・オッペンハイム は、スイスの女性芸術家、画家、写真家。シュルレアリスムやダダに参加した女性アーティストとして知られと、この日本語のWikipediaにあります。

また、英語のWikipediaです。


ここには、この芸術家の有名な作品、『毛皮の朝食』(1936年)の写真があります。この作品は、ニューヨーク近代美術館に収蔵されているとのこと。

この詩は、シュールレアリスムの詩なのでしょう。しかし、そんな文学史上の分類は別にして、いい詩だと思います。

やはり、シュールレアリスムの特徴であり、本質である、無時間、時間が無いということが実現されています。

そうして、奇想天外、この世のものではないもののことが歌われている。

また、この詩人の業績を顕彰し、世界に広めるためのウエッブサイトがあります。artsy.netです。以下のURLへ。この詩人の絵画作品を見ることができます。

https://www.artsy.net/artist/meret-oppenheim/works

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