2013年9月28日土曜日

【西東詩集50】 フェルデゥーシが話をする




【西東詩集50】 フェルデゥーシが話をする


【原文】

FERDUSI spricht

》"O Welt! wie schamlos und boshaft du bist!
Du nährst und erziehest und tötest zugleicht.《

Nur wer von Allah begünstiget ist,
Der nährt sich, erzieht sich, lebendig und reich.

         *

Was heisst denn Reichtum? Eine wärmende Sonne,
Geniesst sie der Bettler, wie wir sie geniessen!
Es möge doch keinen der Reichen verdriessen
Des Bettlers, im Eigensinn, selige Wonne.


【散文訳】

フェルデゥーシが話をする

「ああ、世界よ!お前は何と恥知らずで、悪意のある奴なんだ!
お前は、養い、教育し、そして同時に殺すのだ。」

アラーによって恵みをうけた者のみが
自らを養い、自らを教育する、生き生きと、そして豊かに。

             *

一体豊かさ(冨)とは何だ?それは、暖める太陽、
乞食はそれを享受する、わたしたtが享受するのと同じように!
どうか富者(ふうしゃ)の誰をも不愉快にすることのありませんように
乞食の、我がままなこころの中の(頑固な)、その神聖なる太陽が。



【解釈】

Wikpediaによれば、

フェルドウスィーは、サーマーン朝およびガズナ朝時代に活躍したペルシャ詩人である。イランのホラーサーン中部トゥースの地主階層の出身で、12世紀初期の『4つの講話』の作者ニザーミー・アルーズィーによれば、トゥース近郊のタバラーン地区のバージュという村で生まれたという。

生年月日: 西暦940年
生まれ: イラン トゥース
死没: 1020年, イラン トゥース

とあります。



英語のWikipediaです。

http://en.wikipedia.org/wiki/Ferdowsi

この詩は、ふたつの部分からなっていますが、いづれもこの詩人の言葉と解してよいでしょう。

冨とは、乞食の太陽。その暖かさを味わい、享受することが、富者の能力ということになります。




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