【西東詩集47-13】 無題13
【原文】
WER befehlen wird loben
Und er wird auch wieder schelten,
Und das muss dir, treuer Diener,
Eines wie das andre gelten.
Denn er lobt wohl das Geringe,
Schilt auch, wo er sollte loben,
Aber bleibst du guter Dinge
Wird er dich zuletzt erproben.
Und so haltets auch ihr Hohen
Gegen Gott wie der Geringe,
Tut und leidet, wie sich's findet,
Bleibt nur immer guter Dinge.
【散文訳】
命令する者は、必ず褒めるものだ。
そして、命令者は、また再び叱るのだ。
そして、これは、お前にとっては、忠実な召使いよ
それも、これも、正しいのだ。
何故ならば、命令者は確かに軽輩を褒め
また、褒めるべきところで、叱るからだ
しかし、お前は、いつも上機嫌であれ
命令者は最後にはお前を試験するのだから。
そして、このように、お前達、身分の高いものたちは
神にも、軽輩者のように、相対するのだ
行い、そして苦しむがよい、当然のことのままに
ただただ、いつも上機嫌であり続けよ。
【解釈】
軽輩、軽輩者と訳した言葉が、この詩の主役です。
命令者と服従者の関係を、この詩は箴言詩として歌っています。
服従者の心得は、いつの時代も、このようなものでしょう。
しかし、そのような社会であるかを、いつも信じることは難しいものがあります。
それを敢えて、この年齢で歌うゲーテのこころを思うべきでしょう。
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