第43週: 無題 by Emily Dickinson (1830 - 1886) 
【原文】
Sturmnaechte - Sturmnaechte!
             Wäre ich bei dir
       In solchen Sturmnächten
                        Schwelgten wir!
Wozu - noch Winde -
         Das Herz ist im Port -
   Fort mit dem Kompass -
                        Die Karte fort!
   Ein Boot in Eden -
         Ich - das Meer!
Verankert sein - heut nacht -
                          in dir!
【散文訳】
嵐の夜 ー 嵐の夜!
もしわたしが、あなたのところで
そんな嵐の夜にいたとしたら
わたしたちは、耽溺することだろう!
何のために ー まだ風が ー
       心臓が港にある ー
  コンパスよ、進め ー
       海図は、進め!
 エデンの園にある一艘の小舟
   わたしが ー 海だ!
碇を降ろして係留されていること ー 今晩 ー
                  あなたの中に!
【解釈と鑑賞】
この詩人のWikipediaです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エミリー・ディキンソン
ここに、この詩人の写真2葉が載っています。これ以外の写真はないのだそうです。ご覧になるとよいでしょう。
これは、恋愛詩なのだと思います。
原語は、英詩。アメリカの有名な詩人です。
第1連は、接続法II式を使っているので、ここでうたわれていることは未だ実現していません。この歌い手の想像の中の、時間の無い世界での出来事です。
第2連と第3連は、現在形で書かれていますので、今そのようなことが起きるか、これから間違いなく起きるということを歌っています。それ故、第1連の話法が生きるということなのでしょう。
簡単に言ってしまうと、初めての夜をこれから恋人のところで過ごす、若い女性の悦びということになるでしょう。
 
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