【西東詩集18】 エピグラム(題辞の詩)
【原文】
Sei das Wort die Braut genannt,
Bräutigam der Geist;
Diese Hochzeit hat gekannt
Wer Hafisen preist.
【散文訳】
言葉を花嫁と呼ぶならば
花婿は、精神ということになるだろう
この結婚式を
ハーフィスを褒め称える者は
よく知ったのだ。
【解釈】
いよいよ、第2巻のハーフィスの書、ハーフィスの巻です。
その巻頭に掲げられている詩が、この詩です。
言葉と精神の結婚。ハーフィスを知るものは、その意義を知っている。
ハーフィスを褒め称える者は
よく知ったのだ。
と訳したように、知るという動詞が現在完了形になっています。
従い、ハーフィスを褒め称える者は、ゲーテその人ということになるでしょう。
ハーフィスを褒め称えるこころを以て、言葉と精神の結合から生まれるハーフィスの詩、そうしてゲーテの詩を享受することに致しましょう。
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