2012年10月20日土曜日

【西東詩集18】 エピグラム(題辞の詩)



【西東詩集18】 エピグラム(題辞の詩)


【原文】

Sei das Wort die Braut genannt,
Bräutigam der Geist;
Diese Hochzeit hat gekannt
Wer Hafisen preist.


【散文訳】

言葉を花嫁と呼ぶならば
花婿は、精神ということになるだろう
この結婚式を
ハーフィスを褒め称える者は
よく知ったのだ。

【解釈】

いよいよ、第2巻のハーフィスの書、ハーフィスの巻です。

その巻頭に掲げられている詩が、この詩です。

言葉と精神の結婚。ハーフィスを知るものは、その意義を知っている。

ハーフィスを褒め称える者は
よく知ったのだ。

と訳したように、知るという動詞が現在完了形になっています。

従い、ハーフィスを褒め称える者は、ゲーテその人ということになるでしょう。

ハーフィスを褒め称えるこころを以て、言葉と精神の結合から生まれるハーフィスの詩、そうしてゲーテの詩を享受することに致しましょう。

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