2012年7月26日木曜日

「シュールレアリスム宣言」とは何か3:意味と意味を合わせることが無意味になるということ:無意味という意味の割り当てについて


「シュールレアリスム宣言」とは何か3:意味と意味を合わせることが無意味になるということ:無意味という意味の割り当てについて

ふたつの単語を並べて意味のあるようにおいたつもりでも、ふたつ意味のある単語を並べて配置することに意味を持たせないという論理(これも意味ある論理)のあることを、改めて知りました。

これに気づいたのは、アマゾンで買った電子書籍を読んでいてです。Kindleの電子書籍というのは実によくできていて、カーソルで単語をマークアップすると、何とOxfordの辞書の説明がポップアップで画面に現れるのです。これは実に便利です。

この単語の意味を検索するのに、2語を選択すると、そのポップアップが現れないということに気づきました。単語1語と記号1つの組み合わせでは、ポップアップは現れる。この辞書のシステムは、記号には意味を持たせていないということがわかります。

わたしが何故シュールレアリスムに惹かれるかということの理由の一端が、論理の側から解明され、そのことを知ることのできた事件でした。

シュールレアリスムとは、単語の意味と意味を合わせたときに無意味になるという意味の割り当てをする論理を愛するということであり、その論理の偏愛の宣言が、シュールレアリスム宣言ということに、一言で言うと、なります。

答えはいつも隠れている。伏在している。既に在る。

ということを、久し振りで、思い出しました。

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