2015年3月29日日曜日

Psalm(聖歌):第14週 by Hanns Dieter Hüsch(1925 ー 2005)

Psalm(聖歌):第14週 by  Hanns Dieter Hüsch(1925 ー 2005)
 


【原文】

Ich bin vergnügt
Erlöst
Befreit
Gott nahm in seine Hände

Meine Zeit
Mein Fühlen Denken
Hören Sagen
Mein Triumphieren
Und Verzagen
Das Elend und die Zärtlichkeit

Was macht dass ich so fröhlich bin
In meinem kleinen Reich
Ich sing und tanze her und hin
Vom Kindbett bis zur Leich

Was macht dass ich so furchtlos bin
An vielen dunklen Tagen
Es kommt ein Geist in meinen Sinn
Will mich durchs Leben tragen

Was macht dass ich so unbeschwert
Und mich kein Trübsal hält
Weil mich mein Gott das Lachen lehrt
Wohl über alle Welt.


【散文訳】


わたしは満足している
救済され
自由である
神が其の 両の御手に引き取ったのだ

わたしの時間(時代)
わたしの感情、わたしの思考
わたし聴聞、わたしの発言
わたしの勝利
そして、わたしの落胆
悲惨と恋情

わたしがかくも陽気でいるのは何故だ
わたしの小さな帝国の中で
わたしは、歌い、あちこち行ったり来たりと踊り廻っている
子供の寝床(ベッド)から屍体に至るまで

わたしがかくも恐れ知らずでいるのは何故だ
たくさんの暗い日々に
ある精神が、わたしの感覚の中に入って来て
わたしを生命(人生)の中を運ぶというのだ

わたしがかくも不平を鳴らさずに
そして、わたしを、どんな悲嘆も捉えないのは何故か
なぜならば、わたしに、わたしの神が笑うことを教えるからだ
大いに全世界を笑うことを



【解釈と鑑賞】

この詩人の、Wikipediaです。勿論ドイツの詩人です。

Wikipedia:http://de.wikipedia.org/wiki/Hanns_Dieter_H%C3%BCsch

この詩人は何よりもキャバレティス トでありました。キャバレーでのその語りと音楽を、この動画で視聴することができます。

http://goo.gl/PkPJiR

キャバレーというのは、日本の世界とは異なり、女性が侍って接待するような場所ではなく、それは日本語の世界ならば、寄席というべきものです。ですから、この動画は、ドイツの寄席で話し、客席を笑わせる此の詩人の姿です。

最後の連には、この詩人が子供のころ、足の格好が生まれつき良くなくて、何度も手術を受けたとWikipediaにあるように、スリッパも履けず、靴も普通のものは履けないので、友達がいなかったとありますので、そのような幼年時代の反映があるのでしょう。

それ故に、キャバレティストであるのでしょう。





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