2014年10月18日土曜日

Ein Winterabend(冬の夕べ):第44週 by Georg Trakl(1887 ~ 1914)


Ein Winterabend(冬の夕べ):第44週 by  Georg Trakl(1887 ~ 1914)






【原文】

Wenn der Schnee ans Fenster fällt,
Lang die Abendglocke laeutet,
Vielen ist der Tisch bereitet
Und das Haus ist wohlbestellt.

Mancher auf der Wanderschaft
Kommt ans Tor auf dunklen Pfaden.
Golden blueht der Baum der Gnaden
Aus der Erde kühlem Saft.

Wanderer tritt still herein;
Schmerz versteinerte die Schwelle.
Da erglaenzt in reiner Helle
Auf dem Tisch Brot und Wein.



【散文訳】


もし雪が窓辺に落ちて
長いこと、夕方の鐘の音が鳴って
多くの人々のもとで、食事の支度が出来て
そして、家というものが、これでよしということになる。

幾多の人が、旅をしていて
暗い小道を歩いて、門(かど)に来て
黄金色に、恩寵の木が花咲く
地上の冷たい樹液の中から

旅人は、静かにこちらに入ってくる
苦しみが、敷居を石にする
すると、純粋な明るさの中に輝く
食卓の上に、パンと葡萄酒が



【解釈と鑑賞】


この詩人のWikipediaがあります。



オーストリアの詩人です。短命で、27歳で亡くなっております。

この詩人は、色彩を詩の中に歌い込みますが、それが深い意味を持っているのです。




0 件のコメント: