2014年1月18日土曜日

Wenn Dinge sprechen könnten(もし物が話せたら):第4週 by Wislawa Szymborska(1923 - 2012)


Wenn Dinge sprechen könnten(もし物が話せたら):第4週 by  Wislawa Szymborska1923 - 2012





【原文】

Wenn Dinge sprechen könnten - 
aber wenn sie sprechen könnten, könnten sie auch lügen.
vor allem die gewoehlichen, wenig geschätzten,
um endlich Aufmerksamkeit auf sich zu ziehen.
Grauenhaft sich vorzustellen,
was mir dein abgerissener Knopf sagen würde,
und dir - mein Wohnungsschlüssel,
der alte Schwätzer.


【散文訳】

もし物が話せたら―
しかし、もし物が話せたら、物はまた嘘もつけるだろう。
何よりも、普通の、少なく評価されている物たちが
ついには自分自身への注意を引こうとするために。

おぞましい想像だ
お前の引き裂かれたボタンがわたしに何を言うかを想像することは
そして、お前に―わたしの住まいの鍵が
この古いお喋り屋が。


【解釈と鑑賞】


この詩人のことを書いたウエッブサイトです。ポーランドの詩人です。




この詩人は去年も登場しました。1996年のノーベル文学賞受賞者。

去年の詩もそうでしたが、品のある、そうして味わいのある、いい詩です。


Wikipediaには詩のモーツァルトという呼称が書いてありましたが、さもありなむと思います。

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