Pan(牧神):第26週 by Moschos(紀元前2世紀 )
【原文】
Pan
Sehnend liebte Pan die nahe Echo; die Echo
Liebte den tanzenden Satyr; der Satyr gluehte fuer Lyda.
Aber so wenig die Echo für Pan, so wenig entbrannte
Für die Echo der Satyr und für den Satyr die Lyda.
Jegliches liebt' ein Andres; so viel es den Liebenden hasste,
Ward es gehasst und litt die Strafe der Wiedervergeltung.
Diese Lehren erzähl ich den Liebentfremdeten. Liebet
Die euch liebe, so werdet ihr liebend wieder geliebet.
【散文訳】
牧神
憧れて、牧神(パンの神)は、傍にいる木魂(エコー)を愛した。木魂は踊るサテュルを愛した。サテュルはリーダのために燃えた。
しかし、木魂は牧神のためにかくも少なく燃え、サテュルは
木魂のためにはかくも少なく燃え、そしてリーダはサテュルのためにかくも少なく燃えた。
各人が互いに愛し合った。かくも多く、他の者が愛する者(男)を憎み、他の者が憎まれ、そして見返りの罰を受けた。
これらの教えを、わたしは愛に縁遠いものたちに語ろう。お前たちを
愛するものたちを愛せよ、そうすれば、お前達は愛しつつ、再び愛されることであろう。
【解釈と鑑賞】
この詩人のWikipediaです。
古代ギリシャの文法家にして詩人です。
この詩を古代ギリシャ語からドイツ語に、ヘルダーが訳して、それを更にわたしが日本語に訳したものです。
原詩は、無題ですが、Pan(牧神)という言葉が最初の行にありましたので、それを題としてとりました。
以下にそれぞれの神話的な登場人物の写真を、Googleの画像検索から探して、掲げます。
パンの神(男性)
木魂(女性)
サテュル(男性)
リーダの写真はありません。
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