【Eichendorfの詩 34-6】Wandersprueche (旅の箴言)
【原文】
Wandersprueche
6
Ewig muntres Spiel der Wogen!
Viele hast du schon belogen,
Mancher kehrt nicht mehr zurück.
Und doch weckt das Wellenschlagen
Immer wieder frisches Wagen,
Falsch und lustig wie das Glück.
【散文訳】
永遠に愉快な、大波の遊び
お前は、既に数多くのひとびとを嘘を言って騙した身だ
その多くのひとたちは、もはや戻って来る事はない。
しかし、波が打ち寄せると
何度も何度も、新鮮な冒険心が目覚めるのだ
幸運のように、間違い(偽もの)であり、且つ陽気な具合に。
【解釈と鑑賞】
この詩は、全部で7つの詩からなる詩篇の六つ目の詩です。
第1行目の波は、実際の波ととってもよいでしょうし、第4行目にあるように、何かの周期性を以てやってくる意志という解釈もあるでしょう。
注目すべきは、この旅人の冒険心が、波に譬えられているほかに、それが偽ものであると、最後の行にあるように、歌われていることです。
偽の状態にあり、且つ陽気であること。
これが、旅することだというのです。
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