2013年6月1日土曜日

Nachtflug(夜間飛行):第23週 by Michael Krueger(1943 - )




Nachtflug(夜間飛行):第23週 by Michael Krueger1943 - 




【原文】

Nachtflug

Weil alle Flugzeuge verspätet landeten
und nicht mehr abheben durften,
kamen wir, ein vielsprachiger Rest,
in eine Maschine, die schon ausrangiert war.

Ich sass auf 34 B, in der ungliebten Mitte,
rechts von mir ein nachtschwarzer Engel,
der seelenruhig seinen Müll sortierte,
links ein Herr, der Platon las, im Original.

Rauchen war nicht verboten, auf Reihe 20
kam sogar eine Wasserpfeife zum Einsatz.
Im Gang wurdet Fussball gespielt, und vorn
In der ersten Klasse übte eine irische Band

das Requiem von Verdi. Auch ich habe mir
meinen Lebensabend anders vorgestellt,
sagte die müde Stewardess und bot Zeitungen an
vom vergangenen Jahr. Der Pilot lächelte

im Schlaf. Wer kommt schon an, wo er hinwollte,
brummte der Engel, und Platon nickte ein.
Gegen Morgen, als auch mir die Augen zufielen,
gingen wir in die Luft.



【散文訳】

夜間飛行

すべての飛行機が遅れて着陸したので
そして、もはや飛ぶことを許されなかったので
わたしたち、お喋りの残りの一団は、
既に飛行スケジュール外になっていた飛行機の中に乗り込んだ。

わたしは、34B、不人気のまん中の席に坐っていて
わたしの右には、漆黒の夜の天使がいて
こころ安らかに、自分のゴミを分別しており
左には、ひとりの紳士がいて、原書でプラトンを読んでいた。

喫煙は禁止されていなかったので、列20には
何と言うことか、水煙草のパイプまでが投入された。
通路では、サッカーが行われ、そして前方の
一等席では、アイリッシュ(アイルランド人)の楽団が練習をしていた。

ヴェルディの鎮魂歌だ。わたしも
わたしの人生の黄昏を、違った風に想像したわ
と、疲れたスチュワーデスが言って、新聞を寄越してくれたが
古新聞だった。パイロットも微笑していた。

睡りの中で。誰が既に到着し、その者がどこそこへ行きたいのだ
と、天使がぶつくさと言って、プラトンが頷(うなず)いて、首肯した。
朝方になって、わたしの眼もつむったときに、わたしたちは離陸した。



【解釈と鑑賞】


この詩人のWikipediaです。生年が同じなので、多分このひとだろうと思います。


ドイツの詩人です。

この世には無い飛行機、乗客達。

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