2013年6月22日土曜日

【西東詩集47-3】 無題3


【西東詩集47-3】 無題3


【原文】

REITTEST du bei einem Schmied vorbei,
Weisst nicht wann er dein Pferd beschlaegt;
Siehst du eine Hütte im Felde frei,
Weisst nicht ob sie dir ein Liebchen hegt;
Einem Jüngling begegnest du schön und kühn,
Er überwindet dich künftig oder du ihn.
Am sichersten kannst du vom Rebstock sagen
Er werde für dich was Gutes tragen.
So bist du denn der Welt empfohlen,
Das übrige will ich nicht wiederholen.



【散文訳】

お前が、とある鍛冶屋の傍を騎行するとして
いつ鍛冶屋がお前の馬に蹄鉄を打つのか、お前は知らない
お前が、一個の小屋が野原に野天にあるのを見るとして
小屋がお前のために恋人を抱くかどうか、お前は知らない
お前はひとりの若者に出逢う、美しく勇敢な若者だ
この若者はお前を将来超えるか、またはお前がこの若者を超えるかだ。

最も確かなことには、お前は葡萄の木について言うことができる。
葡萄の木は、お前のために善きものを担う(運ぶ)ことだろう。

そうしたら、お前は世界に推薦されることになり
その他のことについては、わたしが繰り返していうことはない。



【解釈】

観察の巻の最初の詩としての五つ目の詩です。

小屋がお前のために恋人を抱くかどうか

とある一行の意味は、この小屋で恋人と逢い引きをするという意味だと思います。

そのようなことをこの小屋がお前に許すかどうか、お前は知らない。

葡萄の木というものが、単に葡萄のなる木であるということ以上に深い意味を持っていると考えることができます。

何か葡萄の木に関係する箴言、格言の類いがあるのかも知れません。

ご存知の方は、お教え下さい。







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