Die Loesung(解答、抹殺、発射):第25週 by Bertolt Brecht(1898 - 1956 )
【原文】
Die Loesung
Nach dem Aufstand des 17. Juni
Liess der Sekretär des Schriftstellerverbands
In der Stalinallee Flugblaetter verteilen
Auf denen zu lesen war, dass das Volk
Das Vertrauen der Regierung verscherzt habe
Und es nur durch verdoppelte Arbeit
Zurueckerobern koenne. Waere es da
Nicht doch einfacher, die Regierung
Löste das Volk auf und
Wählte ein anderes?
【散文訳】
解答、抹殺、発射
6月17日の反乱の後に
作家同盟の書記は
スターリン通りにチラシを撒かせたが
そこには、こう書いてあった。国民は
政府の信頼を失った、
だからその信頼を二倍の労働で
取り戻せ、と。信頼が仮にあるとしても
しかし実際一層それだけ簡単ではないが、政府が
国民を抹殺し、そして
他の国民を選ぶというというのか?
【解釈と鑑賞】
この詩人のWikipediaです。
ドイツの有名な作家です。
1953年6月23日に東ドイツ起きた庶民の反乱(デモ)を歌った詩です。
東ドイツ共産党のスターリン主義への反対、重工業重視政策のための食料の払底、物価の上昇など、戦前より一層貧しくなったことからの国民の反乱が起きました。そのWikipediaです。
それが、ソヴィエトに軍事力で鎮圧された、その写真です。
共産党というものは、いつも同じことをします。支那共産党の場合であれば、天安門事件、あるいは天安門の虐殺が、その同じ例です。このような愚かなものを生み出したのも、人間ではあります。
ドイツ統一後に発行された記念切手を掲げます。
ブレヒトのこの詩の題名は掛詞になっていて、この国民の問題の解決、問題提起への回答が、国民の抹殺であり、戦車による弾丸の発射であったということを皮肉っております。Die Loesungには、これらいづれもの意味があるのです。
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