【西東詩集75】 Hatem6
【原文】
LIEB’ um Liebe, Stund’ um Stunde,
Wort um Wort und Blick um Blick;
Kuss um Kuss, vom treusten Munde,
Hauch um Hauch und Glück um Glück.
So am Abend, so am Morgen!
Doch du fühlst an meinen Liedern
Immer noch geheime Sorgen
Jussuphs Reize moecht ich borgen
Deine Schönheit zu erwidern.
【散文訳】
愛には愛を返し、時間には時間を
言葉には言葉を、そして眼差しには眼差しを
接吻には接吻を、最も忠実な唇(くちびる)からの
吐息には吐息を、そして、幸福には幸福を
このようにして、夕べにあり、このようにして、朝にある!
しかし、お前はわたしの歌々に
相変わらず、秘密の心配を感じている。
ユッスフの魅力を、わたしは隠したいのだ
お前の美しさに応えるために
【解釈と鑑賞】
ユッスフとは、美しい若者なのでせう。このときのゲーテは70を越えておりますので、その老いと、ズーライカとの若さの均衡を心配したのでせう。
同じ言葉をすべてumという前置詞を使って対にして並べるだけで、詩情と恋情が溢れて来る様です。
0 件のコメント:
コメントを投稿