【Eichendorfの詩70】Tafellied(食卓歌)
1. (Damen-Liedertafel in Danzig)
【原文】
Die Frauen
Gleich wie Echo frohen Liedern
Fröhlich Antwort geben muss,
So auch nahm wir und erwidern
Dankend den galanaten Gruss
Die Maenner
Oh, ihr Guet’gen und Charmanten!
Fuer des Echos holden Schwung
Nehmt der lust’gen Musikanten
Ganz ergebne Huldigung!
Frauen
Doch ihr huldigt, will’s uns dünken,
Andern Göttern nebenbei.
Rot und golden sehn wir’s blinken―
Sagt, wie das zu nehmen sei?
Maenner
Teure! zierlich, mit drei Fingern,
Sichrer, mit der ganzen Hand―
Und so füllt man aus den Dingern
’s Glas nicht halb, nein, bis zum Rand.
Frauen
Nun, wir sehen, ihr seid Meister.
Doch wir sind heut liberal;
Hoffentlich, als schöne Geister,
Treibt ihr’s etwas ideal.
Maenner
Jeder nippt und denkt die Seine,
Und wer nichts Besondres weiss:
Nun―der trinkt ins Allgemeine
Frisch zu aller Schienen Preis!
Alle
Rech so! Klingt denn in die Runde
An zu Dank und Gegendank!
Sänger, Fraun, wo die im Bunde,
Da gibt’s einen hellen Klang!
【散文訳】
女たち
木魂(こだま)が、陽気な歌に
陽気に答えなければならないように
わたしたちは、感謝しながら、愛想よく挨拶をし、
それに答えましょう。
男たち
おお、お前達、親切で、魅力的な者たちよ!
木魂の優しい震動のために
陽気な音楽家たちの全く献身的な求愛を受け取るがいい!
女たち
おやおや、あなたたちは求愛すると、わたしたちには見え
傍にいる他の神々にも、そうみえます。
それが、赤く、金色に、きらきらと輝いていてみえる
どうやってそれを受け取ったらよいのか教えておくれ?
男たち
誠実なる者たちよ、愛らしく、3本指で
もっと間違いなくは、まるまる一つの手で
そして、ここにある物という物の中から持って来て
盃も半分ではなく、いやいや、その縁まで一杯に注ぐのだ。
女たち
さあ、そうなると、あなたたちはご主人さまということになる
でも、今日は、わたしたちは、勝手無礼で参ります
願うことなら、美しい亡霊として
あなたたちはあなたたちで、それを幾らか理想を追って、うまく行く様に輪をかけてご覧なさい。
男たち
誰もが、ちびちびと飲んで、自分の妻のことを思う
そして、特に何も知らない者は
さて、この者は、無際限に飲むのだ
新鮮に、すべての樽の値段を払って
全員
まさしくそうだ!すると、一座に響き渡り始める
感謝と答礼の感謝が!
歌手やご婦人方が、一つに結ばれて
そうすれば、そこには、明朗な一個の響きがあるのだ!
【解釈と鑑賞】
この詩は、全体が、食卓歌と題されているうちの最初の詩です。
このあとに、次のような食卓歌が続きます。
2. Trinken und Singen:飲んで、歌って
3. Zum Abschied:別れに臨んで
4. Berliner Tafel:ベルリンの食卓
5. Die Haimonskinder:ハイモン伯の仲の良い4人の子供達
6. Der alte Held (Tafellied zu Goethes Geburtstag 1831):老いたる英雄(ゲーテの1831年の誕生日に奉じる食卓歌)
7. Toast:乾杯
インターネットに、ブラームスの食卓歌がありましたので、聴く事ができます。このようなものです。
Googleで探してみても、この歌についてのWikipediaもなく、その他のウエッブサイトもないようです。それほどドイツ人にとっては、当たり前の世界なのでしょうか。
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