【Eichendorfの詩 49】Das Bilderbuch(絵本)
【原文】
Das Bilderbuch
Von der Poesie sucht Kunde
Mancher im gelehrten Buch,
Nur des Lebens schöne Runde
Lehret dich den Zauberspruch;
Doch in stillgeweihter Stunde
Will das Buch erschlossen sein,
Und so blick ich heut hinein,
Wie ein Kind im Frühlingswetter
Froehlich Bilderbuecher blaettert,
Und es schweift der Sonnenschein
Auf den buntgemalten Lettern,
Und gelinde weht der Wind
Durch die Blumen, durch das Herz
Alte Freuden, alten Schmerz―
Weinen moecht ich, wie ein Kind!
【散文訳】
絵本
多くの人たちは、学術的な専門の本の中に
詩情についての知識を求めるものだ
生命の美しい輪舞だけが
お前に魔法の言葉(呪文)を教えるのだ;
沈黙して奉納された時間の中でこそ
その本は、その秘密を開くものだ。
そして、そのように、わたしはその本の中を今日覗く
春の気候の中にいる一人の子供のように
陽気に何冊も絵本をぱらぱらとめくっている
そして、太陽の輝きが
多彩に描かれた文字の上に漂っている
そして、温和に、風が吹いている
花々を通って、こころを通って
すべての喜び、古い苦しみを通って
わたしは泣きたいのだ、一人の子供のように!
【解釈と鑑賞】
1冊の絵本の中に、自然との関係をみつけて、何か絵本がひとつの世界であるかのように(そうして実際にそう歌っているわけですが)歌っています。
沈黙に奉納された時間の中でこそ、絵本がその秘密を証し、その呪文を教えるという言葉に、わたしは惹かれるものを感じます。
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