【Eichendorfの詩 47】Hippogryph(ペガサス)
【原文】
Hippogryph
Das ist das Flügelpferd mit Silberschellen,
Das heitere Gesellen
Emporhebt ueber Heidekraut und Kluefte,
Dass durch den Strom der Lüfte
Die um den Reisehut melodisch pfeifen,
Des Ernsts Gewalt und Totenlärm der Schluefte
Als Frühlingsjauchzen nur die Brust mag streifen;
Und so im Flug belauschen
Des trunknen Liedergottes ruest'ge Soehne,
Wenn alle Höhn und Täler bluehn und rauschen,
Im Morgenbad des Lebens ew'ge Schoene,
Die, in dem Glanz erschrocken,
Sie glühend anblickt aus den dunklen Locken.
【散文訳】
ペガサス
これが、銀の鈴の付いた有翼の馬だ
この明朗なる仲間は、荒れ地の草と谷の割れ目の上を高く昇るので
旅行帽を主題にして旋律豊かに笛吹いている
その空気の流れを通って
真剣の力と墓穴の死者の騒音は
春の悦びの叫び声として、ペガサスの胸を僅かにかするだけかも知れない;
そして、飛行しながらそのように聞き耳を立てているのだ
酔っぱらった歌の神の、強壮な息子達は
もしすべての高み(山)と谷が花咲き、そしてさわさわと音立てるならば
生命の朝の湯浴みの中で、永遠の美が
光輝の中で驚いて
暗い巻き毛の中から、燃える様な眼差しで、高みと谷を眺めるのだ。
【解釈と鑑賞】
これは、ペガサスに、歌の神の息子達が乗っているところを想像すると理解の出来る詩です。
息子も複数ですから、ペガサスも複数のペガサスが飛んでいるのではないでしょうか。
ペガサスは余りに高いところを飛ぶので、真剣の力も墓穴の死者の騒ぎの音も、ただ一寸ペガサスの胸を軽く刷(は)くようにさっと触るだけだというのです。
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