An mein Gedicht(わたしの詩に):第46週 by Wislawa Szymborska(1923 - 2012)
【原文】
An mein Gedicht
Im besten Fall
wirst du, mein Gedicht,
aufmerksam gelesen, kommentiert und
in Erinnerung behalten.
Im schlechteren Fall
nur durchgelesen.
Die dritte Möglichkeit -
du wirst zwar geschrieben,
aber sofort in den Papierkorb geworfen.
Und einen vierten Ausweg hast du noch:
du verschwindest ungeschrieben
und brummst zufrieden vor dich hin.
【散文訳】
わたしの詩に
最良の場合には
お前は、わたしの詩よ、
注意深く読まれ、註釈を付されて、そして
記憶に留められる。
最悪の場合には
ただ流し読まれる。
第三の可能性は
お前は、成る程書かれはするが
しかし、直ちに屑籠に投げ入れられる。
しかし、第4の逃げ道を、お前はまだ持っている:
お前は、書かれずに姿を消し
そして、満足して、呟(つぶや)いて、ひとりごちるのだ。
【解釈と鑑賞】
この詩人はポーランドの詩人です。
この詩人のWikipediaです。
1996年のノーベル文学賞を受賞しています。
詩を書こうとしたひとになら、だれでもわかる詩ではないでしょうか。
しかし、詩を書かないひとにも、この詩の歌っていることは、いつも、そうであるように思います。
題名のAn mein Gedichtを、わたしの詩にと訳しましたが、もっと言えば、わたしの詩に直に言いたいという意味です。
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