2015年4月4日土曜日

Fruehlingswinde(春の風):第15週 by Heinric van Veldeke(1150 ー 1190/1200)


Fruehlingswinde(春の風):第15週 by  Heinric van Veldeke(1150 ー 1190/1200)






【原文】

Wieder will der Lenz
sich nahen,

Der die Voegel
all erfreut;

Es entbrennt
ein Liederstreit,

Dass sie würdig
ihn empfahlen.

Mit den Schwingen
soll der Saar

Winken nun
dem lauen Winde;

Heute ward ich
an der Linde

Neuen Laubes
schon gewahr.


【散文訳】


再び、春が
近づいてきたいといっている

鳥たちをみな喜ばせる春が

鳥たちの歌合戦が
燃え立ち

鳥たちは、ふさわしく
春を迎い容れる

翼を以って
アアル河は

今や、合図をせずにはいられない
純粋な風に向かって

今日、わたしは
菩提樹のそばで

新しい葉群に
既に気づいたのだ。


【解釈と鑑賞】

この詩人の、Wikipediaです。オランダの詩人です。


Wikipedia:http://nl.wikipedia.org/wiki/Hendrik_van_Veldeke


この詩人は中世の、そうしてこの写真をWikipediaで見ると、騎士であったのでしょう。冒頭の、ヨーロッパの中世らしいその絵をご覧ください。

また、銅像のこの詩人です。



ヨーロッパの中世らしい、質朴で、単純で、いい詩です。

アアル河は、スイスを流れる河です。

アアル河の小鳥たちも鳴き騒ぐ季節となったのでしょう。






0 件のコメント: