Abendgefuhel(夕暮れの感情):第17週 by Friedrich Hebbel(1813 ー 1863)
【原文】
Friedlich bekämpfen
Nacht sich und Tag.
Wie das zu dämpfen,
Wie das zu lösen vermag!
Der mich bedrückte,
Schläfst du schon, Schmerz?
Was mich beglückte,
Sage, was war's doch, mein Herz?
Freude wie Kummer,
Fühl ich, zerrann,
Aber den Schlummer
Führten sie leise heran.
Und im Entschweben,
Immer empor,
Kommt mir das Leben
Ganz wie ein Schlummerlied vor.
【散文訳】
平安裏に戦っているのは
夜と昼だ。
どうやって其れを和らげて
どうやって其れを解いて分けるのことができるのか!
(そんなことは、できやしないのだ)
わたしを圧迫している者よ
お前はもう眠っているのか、苦痛よ、お前は?
わたしを幸せにするものよ
言え、それは何であったのだ、わたしの心臓(こころ)よ、お前よ?
喜びも苦痛も
溶け去ってしまうのを、わたしは感ずるのだ、
しかし、まどろみを
喜びと苦痛は、そっと、こちらへと連れて来た。
そして、生が、浮かんで消えるのだ
いつも高く、高くと上がって
わたしのところへ、生が現れるのだ
全く子守唄のように。
【解釈と鑑賞】
この詩人の、Wikipediaです。ドイツの詩人です。しかし、生まれた当時は、その土地がデンマーク領であったので、デンマーク人として生まれたとあります。
この詩は、若いときに書いた詩でしょうか。
もしそうだとしたら、あるいはそうでないとしても、上の写真の温顔が、この詩を書かせたのでありませう。
夜と昼、眠りと覚醒、幸と不幸、喜びと苦痛、こういった相反するものを生はひとつにして、夕暮れ時に、夕暮れになって、自分のところへやってくる。
そのような生というもの、人生というものは、この詩人にとっては、まどろんで夢を見ることであると、最後の連で歌っているように思はれます。
この詩人のデスマスクがWikipeidaに載っておりました。まどろみのなかで、上へ上へと高く昇り、消えてしまった此の詩人の表情です。
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