【Eichendorfの詩 58】Intermezzo(間奏曲)
【原文】
Wohl vor lauter Sinnen, Singen
Kommen wir nicht recht zum Leben;
Wieder ohne rechtes Leben
Muss zu Ende gehen das Singen;
Ging zu ende dann das Singen:
Mögen wir auch nicht länger leben.
【散文訳】
純粋な感覚、そして歌の前では、きっと
わたしたちは、生きることには、正しくは至らないのだ
再び、正しい人生を抜きにして、その人生の無いままに
歌は、終りにならねばならず
そして、実際に、次に、歌は終りになったのだ
どんなに、わたしたちが、たとえそれ以上長く生きないように願ったとしても。
【解釈と鑑賞】
この詩の論理も、全くアイヒェンドルフらしい論理です。
世間のひとからみたら、倒錯した論理だと思われることでしょう。
しかし、わたしはこの詩人の論理の方が、やはり正しいと考えております。わたしも、そのように、世間からみれば、倒錯した人生を送って来た人間の一人なのでしょう。わたしはが詩人であるかどうかは、また、別にして。
この詩人の歌う最後の行のわたしたちの中に、わたくしもまた含まれていることを願う。
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