2013年10月19日土曜日

【Eichendorfの詩 45-3】Intermezzo (間奏曲)


【Eichendorfの詩 45-3】Intermezzo (間奏曲) 

【原文】

             Intermezzo

Wie so leichte lässt sich's leben!
Blond und rot und etwas feist,
Tue wie die andern eben,
Dass dich jeder Bruder heisst,
Speise, was die Zeiten geben,
Bis die Zeit auch dich verspeist!


【散文訳】

生きることは、何とかくも易しいことなのか!
金髪で、赤い色をしていて、幾らか肉付きよく生きることは
他の者達がまさにするように、せよ
どの兄弟もお前に命ずるということ
時代が与えるものを食え
時代がお前をまた食い尽くすまで!


【解釈と鑑賞】

1、2と和音と題する名前の下に続いて来て、ここで中間的な詩を措いたという意味のIntermezzo、間奏曲の詩です。

金髪で、赤い色をしていて、幾らか肉付きのいいとは、世俗に生きている普通の人間のことを指して言っているのでしょう。

これは、詩人の強烈、辛辣な、世俗への逆説です。最後の2行に、それがよく現れています。

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