2013年8月25日日曜日

【Eichendorfの詩 40】Rueckkehr (帰還)


【Eichendorfの詩 40】Rueckkehr (帰還) 

【原文】

Rueckkehr

Wer steht hier draussen? - Macht auf geschwind!
Schon funkelt das Feld wie geschliffen,
Es ist der lustige Morgenwind,
Der kommt durch den Wald gepfiffen.

Ein Wandervoeglein, die Wolken und ich,
Wir reisten um die Wette,
Und jedes dacht: nun spute dich,
Wir treffen sie noch im Bette!

Da sind wir nun, jetzt alle heraus,
Die drin noch Kuesse tauschen!
Wir brechen sonst mit der Tür ins Haus:
Klang, Duft und Waldesrauschen.

Ich komme aus Italien fern
Und will euch alles berichten,
Vom Berg Vesuv und Romans Stern
Die alten Wundergeschichten.

Da sing eine Fei auf blauem Meer,
Die Myrten trunken lauschen -
Mir aber gefällt doch nichts so sehr,
Als das deutsche Waldesrauschen!


【散文訳】

帰還

誰だ、この外に立っているのは?さっさと戸を開けろ!
もう既に野原は、磨かれたように火花を散らしている
陽気な朝の風だ
それが森を通って笛の音を立ててやって来る。

一羽の渡り鳥、雲たち、それにわたし
わたしたちは、旅に賭けをした
そして、だれもどれもがこう思った。さて、急がなければ
わたしたちはまだ寝床で賭けをしているぞ!

さて、わたしたちはこうしてここにいて、これからみな外に出るのだ
寝床の中でまだ接吻を交しているわたしたちは!
そうでなければ、戸を破って家の中に押し入るのだ:
物音の響き、匂い、そして森のさやさやという音

わたしは遥かにイタリアからやって来たのだ
そして、お前達にすべてを報告したいのだ
ヴェスヴィオス火山の、ローマの星の
古い奇蹟の物語を

そこでは、運命の女神が青い海の上で歌い
ミルテ(てんにん花)が酔っぱらって聞き耳を立てている
しかし、わたしには気に入らないのだ
ドイツの森のさらさら言う音の他には!


【解釈と鑑賞】

第3連の「そうでなければ、戸を破って家の中に押し入るのだ」という一行は、どのような意味なのか。

旅とは反対に、故郷、ドイツに帰還をし、家の中に押し入るのか。と、こう考え来ると、家の中へというこの言葉も、ドイツという故郷の中へと読むことができます。

そこには、懐かしい響き、匂い、そして森のさやけき音が聞こえる。


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