2013年8月11日日曜日

【Eichendorfの詩 38】An der Grenze (国境にて)


【Eichendorfの詩 38】An der Grenze (国境にて) 

【原文】

An der Grenze

Die treuen Berg stehen auf der Wacht:
>>Wer streicht bei stiller Morgenzeit
Da aus der Fremde durch die Heid?<<
Ich aber mir die Berg betracht
Und lach in mich vor grosser Lust,
Und rufe recht aus frischer Brust
Parol und Feldgeschrei sogleich:
Vivat Oestreich!

Da kennt mich erst die ganze Runde,
Nun gruessen Bach und Voeglein zart
Und Wälder rings nach Landesart,
Die Donau blitzt aus tiefem Grund,
Der Stephansturm auch ganz von fern
Guckt übern Berg und saeh mich gern,
Und ist er's nicht, so kommt er doch gleich,
Vivat Oestreich!


【散文訳】

An der Grenze
境界にて

親しく誠実な山々が見張りに立っている
>>静かな朝の時間にこっそりと行く者は誰か?<<
わたしは、しかし、わが山々を見て
そして、大いなる喜びの余りに、我が内の中へと笑うのだ
そして、正に新鮮な胸の中から叫ぶのだ
合い言葉と閧(とき)の声を
オーストリア万歳!

すると、ようやく四囲がわたしを認めて
さて、川と小鳥が優しく挨拶をする
そして周りの森達が、その土地風に挨拶をし
ドナウ川は深い地底から閃(ひらめき)
シュテファン大聖堂の塔もまた全く遠くから
山を見渡して、そしてわたしを好んでみることだろう
そして、大聖堂の塔でないというならば、いややはり直ちに来るのだ
オーストリアが、オーストリア万歳!


【解釈と鑑賞】

第2連に、オーストリアのシュテファン大聖堂の塔が出て参ります。このような塔です。



また、この大聖堂の全容は、次の通りです。見晴らしのよい塔であることでしょう。


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