2013年8月4日日曜日

【西東詩集47-9】 無題9



【西東詩集47-9】 無題9


【原文】

WOHER ich kam? Es ist noch eine Frage,
Mein Weg hierher, der ist mir kaum bewusst;
Heut nun und hier am himmelhohen Tage
Begegnen sich, wie Freunde, Schmerz und Lust.
O süßes Glück, wenn beide sich vereinen!
Einsam, wer möchte lachen, möchte weinen?



【散文訳】

どこから、わたしは来たのか?それが相変わらずの問いだ
これまでのわたしの道、それがわたしにはほんとんど知られていないのだ
今日、こうして、そしてここで、天高き日に
友達のようにして、苦痛と喜びが出逢う。
ああ、甘い幸福よ、もしふたつが一緒になることがあるならば!
孤独に、誰が笑いたいと思い、泣きたいと思うだろうか?


【解釈】

苦痛と喜びが一緒になることはないでしょう。

それ故の、最後の2行なのだと思います。

このように考えてから、また最初の2行に戻って、これを読むと、ゲーテの人生は苦労が多かったのだと知られます。

大切な事は、3行目にあるように、この天高き日に、このようなことを思うということ、そういう自分がいるということなのでしょう。


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