【西東詩集47-12】 無題12
【原文】
DAS Leben ist ein schlechter Spass,
Dem fehlst an Dies, dem fehlts an Das,
Der will nicht wenig, der zuviel,
Und Kann und Glück kommt auch ins Spiel.
Und hat sich's Unglück drein gelegt,
Jeder wie er nicht wollte trägt.
Bis endlich Erben mit Behagen
Herrn Kann nicht - Willnicht weiter tragen.
Das Leben ist ein Gänsespiel:
Je mehr man vorwärts gehet,
Je früher kommt man an das Ziel,
Wo niemand gerne steht.
Man sagt die Gaense waeren dumm,
O! glaubt mir nicht den Leuten:
Denn eine sieht einmal sich rum
Mich rückwärts zu bedeuten.
Ganz anders ists in dieser Welt
Wo alles vorwärts druecket,
Wenn einer stolpert oder fällt
Kein Seele rueckwaerts blicket.
【散文訳】
人生は悪い冗談だ
これも足りない、あれも足りない
冗談は少ないことを求めず、いつも多すぎることばかりを求める
そして、「出来る」氏と幸福氏が手を取って、実際遊ぶことになる。
そして、不幸がその中に割って入って
誰もが、求めないのに、不幸を担うのだ。
ついには、地上が、心地よさ故に
「出来る」氏をではなく、「したくない」氏を更に担って行くのだ。
人生は鵞鳥遊び(団体遊戯)に似ている:
前進すればするほど
一層早く目的に到達する。
鵞鳥は馬鹿だとひとはいうが
ああ!わたしは人々の方をこそ信じない:
何故なら、一羽の鵞鳥(馬鹿)が自分の周りを見廻すと
わたしに後退せよと命じるからだ。
この世は全くそうではない
そこでは、総てが無理にでも前進していて
だれかがつまづいたり、倒れたりすると
だれも後ろを振向いて見ないのだ。
【解釈】
これも、解釈不要の詩ではないかと思います。
ゲーテの苦い思い、世俗の人間の下劣な情に対する軽蔑を読み取ることができます。
この幾つかの人生に関する詩の連は、次回訳す次の詩に繋がっております。
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