2014年4月19日土曜日

William Shakespeareの詩:第17週 by William Shakespeare


William Shakespeareの詩:第17週 by  William Shakespeare





【原文】

Warum fehlt meinem Vers moderner Schick,
Erfindungsreichtum, Spannung, frischer Schwung?
Was schreib ich nicht, wie jeder heut, mit Blick
Auf rare Wörter, Stilerneuerung?
Was schreib ich bloss dasselbe früh und spät,
Beschreib den alten Hut auf alte Art,
Dass meinen Namen jedes Wort verrät
Und willig, wo es herkommt, offenbart?
Weil: liebster Freund, ich schreib allein von dir;
Liebe und du sind stets mein Gegenstand,
Den alten Wörtern leih ich neue Zier,
Verwende neu, was schon so oft verwandt.
Neu steigt die alte Sonne stets, wenn’s tagt.
Neu meine Liebe Altgesagtes sagt.


【散文訳】

何故わたしの詩には、今風の作法が欠けているのだろうか?
発明の豊かさ、緊張、新鮮な跳躍が
わたしは、何を書いていないのだろうか?誰もが今日、視線を凝らして
珍しい数々の言葉を観、様式の革新を観ているというのに
わたしは、単に同じことを、昔も今も書いているのだろうか?
古い様式に則って、古い帽子を記述しているのだ
だから、どの言葉も、わたしの名前を裏切って
そして、勇んで、その言葉が由来する場所で、わたしの名前を啓示するのだろうか?
何故ならば:最も愛する友よ、わたしは、君のことだけについて書いたのだから。
愛と君が、いつも、わたしの対象なのだ
古い種々(くさぐさ)の言葉に、わたしは、新しい飾りを施すのだ
既にかくもしばしば利用されたものを、新しく利用するのだ。
世が明けると、新しく、古い太陽が絶えず、昇り
新しく、わたしの愛が、古くから言われていることを言うのだ。


【解釈と鑑賞】


この詩人のことを書いたWikipediaです。



説明を要することはないでありませう。

含蓄の豊かな詩だと思います。ここで呼びかけられている君とは、実はシェークスピア自身ではないかと考えることができます。

もう一人の自分自身と、そして愛こそが、この詩人の言葉の由来するところだというのではないでせうか。

勿論、他にも様々な解釈を許容する詩です。

このような当たり前の豊かさを示唆する詩を読むと、疲れたこころも慰められるように思います。



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